自宅用のコーヒー、豆と粉どっちを買うのがいいか迷いませんか?
▶︎前回記事:レギュラーコーヒーとインスタントコーヒー… 違いはなーんだ?
自宅で淹れるためのコーヒーを買うとき、豆のままのものを買うか、挽いてある粉を買うのか、どちらがいいのか判断が難しいですよね。今回はそれぞれの良さや特徴とともに皆さんのコーヒーライフのヒントを紹介します。
■豆タイプ… 時間に余裕のある人向き、より香りを楽しみたい人向き!
豆を購入すれば自分のこだわりのミルとともに、コーヒー豆を挽くときから抽出するまでのひとときを、ゆったりと楽しむことができます。また、コーヒーが最も香りを発するのは豆を挽いた瞬間であるため、最も“香り”を楽しめるタイプとも言えます。
■粉タイプ… 頻繁にコーヒーを淹れる人向き、時短で美味しく飲みたい人向き
あらかじめ豆をミルで挽いたものが粉タイプ。ドリッパーやサーバーがあれば、簡単にレギュラーコーヒーを楽しむことができる。豆を挽く手間がなく、手軽に楽しむことができるので、コーヒーを頻繁に飲む方、時短で楽しみたい方におすすめです。いつも決まった抽出器具を使っているなら、その器具にあった挽き方にしてもらうとよいでしょう。
豆と粉、どちらのコーヒーが長持ちする?
粉タイプより豆タイプの方が長持ちします。コーヒー豆は酸素に触れるほど新鮮さを失っていきます。豆タイプと比べ、粉タイプのコーヒーは表面積が大きく酸素に触れる部分が多いため、豆タイプよりも劣化は速くなってしまいます。
開封後は「粉なら7〜10日程度」、「豆なら30日程度」で飲みきることをおすすめします。保存方法としては、豆・粉ともに、開封前のコーヒーは、直射日光の当たらない冷暗所で常温保存しましょう。
開封後は同じく冷暗所で常温で保存し早めに飲みきるか、できれば冷蔵庫内で保存してください。冷蔵庫で保管する場合には、ほかの食品の匂いをのコーヒーに吸着させないよう、必ずゴムパッキンが付いている陶器や缶、瓶などの密閉容器に入れて保管しましょう。
すぐに飲まない場合や、コーヒーを多めに買い置きしている場合は、冷凍庫での保存がおすすめです。
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次回は、おうちコーヒーを始めるのに、必要なアイテム3選をご紹介しますね!
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員