おうちコーヒー、なにから始めたらいい?
▶︎前回記事:コーヒーの豆と粉、どっちを買うか悩みます… プロはどう答える?
自分でコーヒーを選び、自分でコーヒーを淹れて飲みたい! と思ったとき、なにから始めればよいのか迷いますよね。そんなおうちコーヒービギナーの方々に、まず用意したいアイテムを紹介します。
プロコーヒー抽出士が紹介~おうちコーヒービギナーの必須アイテム3選
比較的安価に購入できて手軽に始められるのが“ペーパードリップ”という淹れ方。ペーパードリップに必要なアイテムはたった3つ。
それぞれについて詳しく紹介していきましょう。
1:ドリッパー
2:ペーパーフィルター
3:ドリップポット
◆ドリッパー
ドリッパーとは、レギュラーコーヒーをフィルターで濾してコーヒーを抽出する際に使用する器具。なかにペーパーフィルターとコーヒー粉をセットします。
大きく分けて「円錐型」と「台形型」の2種類があります。
▲左が円錐型、右が台形型
比較的穴が大きく、中心に集まったお湯がそのまま下に落ちる「円錐型」は、中級者以上向き。自分好みの味に仕上げるために、注ぐお湯の量や速さをコントロールする必要があります。
「台形型」は円錐型に比べると比較的穴が小さく、コーヒー液がドリッパーの底の方に溜まってから落ちる構造。お湯の注ぐ速度にコーヒーの味が左右されにくいため、初心者向きです。
◆ペーパーフィルター
ペーパーフィルターは、ペーパードリップの際に使用する紙製のフィルターのこと。
フィルターには大きく3種類「ペーパーフィルター」「ネルフィルター(布フィルター)」「ステンレスフィルター(金属フィルター)」がありますが、手に入りやすく初心者にもおすすめなのはペーパーフィルターです。
ドリッパーを洗う手間はあるものの、ペーパーフィルター自体はコーヒーのかすと一緒にまとめて捨てられるので、扱いやすく衛生的でもあります。
◆ドリップポット
ペーパードリップの際に重要な「注ぐ量とスピードのコントロール」がしやすくなるアイテムです。
ドリップポットは、注ぎ口の形で大きく2種類に分けられます。本体から先までほぼ同じ太さの「細口タイプ」、本体に近い側がやや膨らみをもった「鶴口タイプ」。初心者には一定の湯量が注ぎやすい「細口タイプ」がおすすめです。
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次回は、コーヒービギナーさん向けのコーヒーの選び方をご紹介しますね!
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員