独り言がうるさい人の特徴とは?
家族や職場に独り言がうるさい人ってたまにいますよね。その心理や特徴は何でしょうか? 独り言はストレスや情報整理のために声に出す人もいますが、場合によっては病気やハラスメントのサインかもしれません。そんな独り言がうるさい人について解説します。
まずは、独り言がうるさい人の特徴について確認していきましょう。独り言がうるさい人には次のような特徴が見られるようです。
1:突然、大きな声を出す
このパターンでは、頭の中で考えていたことの一部が発言になってしまう場合があります。例えば、頭の中で「しまった、弁当を忘れてしまった!」と思ったときに、周りに関係なく声を出してしまうケース。この場合、周囲は自分のことを話していると勘違いしたり、脈絡のない会話に驚いたりする可能性があります。
2:自分の行動の理由を口に出す
このパターンは、自分の行動に対して理由や言い訳をブツブツ呟いてしまう場合があります。例えば、「これをやるんだ」と自分に言い聞かせる、「どこにある?」と物を探すときに声を出してしまうようなケースが考えられるでしょう。
3:相槌が出てくる
パソコンやスマホなどに向かって何かを見ながら相槌や感嘆詞が出てくるパターンもあります。例えば、「へぇ~」「そうなんだ」「すごいね」などと言ってしまうようなものです。
独り言がうるさい人の心理とは?
独り言がうるさい人の心理とは一体どのようなものなのでしょうか。見ていきましょう。
1:自分に気をかけてもらいたい
この心理は、自分の存在や感情を認めてほしいという欲求から来ています。周囲に話しかける相手がいなかったり、無視されたりすると寂しくなってしまうので、独り言で自分をアピールしようとしているのかもしれませんね。この場合、相手は自分に関心を持ってほしいというメッセージであると受け取るでしょう。
2:情報の整理
この心理は、頭の中がごちゃごちゃしているときに声に出すことで整理しようとするところから来ているのかもしれません。仕事や勉強などで多くの情報を処理しなければならなかったり、決断や選択に迷ったりするときに声に出すことで考えをまとめます。この場合、周囲は何を考えているのかやどうしたいのかを自ずと知ることができそうです。
3:安心したい
この心理は、不安や恐怖などのネガティブな感情から逃れようとするものです。危険な状況に遭遇したり、孤独を感じたりするときに独り言で自分を励ましたり落ち着かせたりします。この場合、相手はどんな気持ちや悩みを抱えているかを察することができるでしょう。しかし、なかには鬱陶しいと感じる人もいるかもしれません。
4:無意識
特に意味も目的もなく無意識に声が出てしまうこともあります。日常的に何気なく行っている行動や作業中に独り言が漏れたり、テレビやスマホなどの画面に反応したり。条件反射的に「そうだ!」「しまった!」などとつい口にした経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
独り言がうるさい人への対処法は?
独り言がうるさい人は、自分の気持ちや考えを声に出してしまうことで、周囲に迷惑をかけたり不快感を与えたりすることがあります。特に職場では、独り言が仕事の集中力やコミュニケーションに悪影響を及ぼす可能性も。
では、独り言がうるさい人への対処法はどうすればいいのでしょうか? ここでは、以下の4つの方法を紹介しましょう。
1:丁寧に注意する
独り言がうるさい人は、自覚なく発言していることも多いです。そのため、嫌悪感や怒りを示さずに、やんわりと指摘することで自覚してもらう手段があります。例えば、「あなたの声が聞こえてしまっています」「少し静かにしてもらえませんか?」などと丁寧に伝えてみましょう。
丁寧な注意によって自分が周りに迷惑をかけていたのだと反省し、行動を変えてくれるかもしれません。
2:離れて作業する
独り言がうるさい人から物理的に距離を取ることも一つの方法です。可能なら耳栓をしたりヘッドフォンをしたりして、自分の空間を作ってみましょう。音楽を聞きながら作業する人もいますので、勘違いされることもないでしょう。
他に、席替えやテレワークなどで作業場所を変えることも効果的。会社によってはフリーアドレスを導入しているところもありますよ。ただし、露骨に距離を取るのを相手に見られては、人間関係の悪化にもつながりかねないので、注意が必要です。
3:声をかけてみる
独り言がうるさい人は、話しかけられると喜ぶ場合もあります。孤独や不安から独り言で自分を励ましたり落ち着かせたりしている可能性もあるからです。そんなときは、話題や質問で会話に誘ってみるのもいいでしょう。相手に興味や関心を示すことで、相手の気持ちや悩みを聞き出すことができます。場合によっては、一緒に問題解決できるかもしれません。
4:病気の可能性も考慮する
独り言がうるさい人は、病気がその原因である場合もあります。例えば、統合失調症(心や考えがまとまりづらくなってしまう病気)では幻聴や幻覚などから、独り言が増えることがあると言われているのです。
また、ハラスメントなどにより過度なストレスを感じることによって、精神状態が不安定化し、その結果として独り言が増えることも考えられるでしょう。
最後に
独り言がうるさい人には、さまざまな心理や特徴、さらには背景があるのです。嫌悪感・不満を感じるかもしれませんが、まずは理解と配慮を持って接することが大切になります。本人が望んで独り言を口にしているかはわからないからです。まずは、やさしく声をかけてみるところから対応してみてはどうでしょうか。
TOP画像/(c)Shutterstock.com