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そもそも夫婦が一緒にいる意味とは
夫婦が一緒にいる意味は、その夫婦にしかわかりません。好きだから一緒にいるという夫婦もいれば、お金や生活のために一緒にいる夫婦、老後や親の介護、子どもを持つという目的のために結婚したという夫婦もいるでしょう。夫婦でいる意味の明確な答えはありませんが、お互いが一緒にいる意味があると思えばそれが正解ですし、どちらか一方が一緒にいる意味がないと思うともう夫婦という形にこだわる必要はないのかもしれません。
会話がない夫婦の理由
まずは、会話がない夫婦の理由から見ていきましょう。
◆けんかが長引いている
仲直りのタイミングを逃すといつまでも険悪な雰囲気やギクシャクした空気が流れ、いつも通りの会話ができないことがあります。さっさと仲直りをしたい、とお互いに思っていてもつい意地を張って無視を続けてしまったり、毎日顔を合わせるのので「今じゃなくてもいいか」と後回しにしてしまうこともあります。
◆会話が合わない・喧嘩になるので話したくない
会話をしても噛み合わない、たわいない話をしただけなのに何故かいつも喧嘩に発展してしまうという理由で会話を避けている夫婦もいます。話をしても会話が噛み合わなければ楽しくないし、喧嘩になってしまうのなら話をするだけで疲れてしまいます。それならもう話さなくてもいいや、と思ってしまうのかもしれません。
◆すれ違いの生活
生活時間が正反対でゆっくりと話す時間がないという夫婦もいます。話したい気持ちはあっても妻が寝ている時間に夫が帰ってきたり、妻が起きてくる時間に夫が寝ているというすれ違い生活が続いていると、まともに会話する機会はほとんどないと考えられます。たとえお互いに顔を合わせる時間があっても生活時間が違うと、お互いに同じテンションで話すことができないため、生活時間だけでなく気持ちのすれ違いにも発展してしまいます。
◆もう好きじゃない
どれだけ喧嘩をしても、すれ違い生活でも、好きという気持ちがあれば話をしたいと思うもの。好きじゃなくなったら、相手に興味を持てなくなったら、次第に話したいという気持ちが薄れて会話がなくなっていくかもしれません。
◆嫌悪感
もう好きじゃない、がエスカレートすれば今度は嫌悪感に変わります。話すのは愚か、顔を見るのも嫌、同じ空間にいるのも嫌というようになってしまうと、もう会話するという次元の話ではなくなります。
旦那と話すのをやめたという人も…
筆者も夫と話すのを辞めたいと思った時期がありました。お互いのテンションが合わず、軽く話したいだけなのに妙に話を深掘りされたり、疲れているのに重い話を持ち出されたり、相談に乗ってほしいのに軽くあしらわれてモヤモヤしたり。きっと夫側も同じように感じていることがあったでしょう。
思ったような会話ができず、期待が外れれば外れるほど「もう話したくない」「次話すのをやめよう」と思ってしまうものですよね。
夫婦の会話がないことで起きる、子どもへの影響
夫婦間に会話がないと、子どもにどのような影響を与えてしまうのでしょうか?
◆コミュニケーション能力の低下
子どもは親を見て育ちます。両親が楽しく会話をしていると子どもも楽しく会話をすることが当たり前になり、社交的で人とのコミュニケーションが上手に取れるようになります。反対に、両親が会話をしない家庭に育つと、会話の必要性を感じなかったりコミュニケーションが不得意になったりということが考えられます。
◆夫婦の接し方がわからない
筆者は両親が仲良く会話をしているところを覚えていないので、夫とどんな話をしたらいいのかわからなくなる時があります。「こんなことは夫婦で話すべきではないのかも」と勝手に決めつけてしまったり、困ってしまうこともありました。両親が仲良く話している姿を見るのは、子どもの将来にとても影響を与えると思います。
◆情緒が不安定になる
お父さんとお母さんが楽しく会話していたり和やかに話している姿を見ると、子どもも安心してのびのびと育つそうです。逆を返せば、両親が会話をしないと子どもは情緒不安定になってしまう恐れがあると考えられます。
両親が家庭内で楽しく仲良く接していると子どもは安心しますが、会話がないと緊張感があってリラックスできません。それがストレスとなって、情緒不安定になってしまうのかもしれませんね。
夫婦の会話を取り戻すためにできること3
話題がなくて困っている人は、あまり深く考えず、テレビドラマの話や好きな歌手の話、美味しいご飯の話など、なんでもいいのでとりあえずパートナーに話しかけてみましょう。
◆ポジティブな話題を選ぶ
ネガティブな話、つまり愚痴や悪口は、聞いている方がしんどくなってしまうのでよくありません。いつもネガティブな話をする人と会話したいとは誰も思わないので、できるだけポジティブな話題を選んで。
◆自分の気持ちや思いを付け加える
ただ情報を伝えるだけでなく、それについてどう思ったか、なぜそう思うのかという自分の気持ちをつけ加えるようにしましょう。自分の思いをプラスすることで、ただの情報から、あなたの意見や思いになり、それが今度は相手の意見や思いを引き出すきっかけになります。
◆相手がどう思ったかを尋ねる
キャッチボールになってこそ会話は成立するものです。一方的に話すだけなら相手に聞き流されてしまうこともありますが、相手の意見や思いを聞いてみてキャッチボールを成立させてください。最初は思ったような答えが返ってこなくて不完全燃焼になるかもしれませんが、諦めず会話を続ける努力をしてみて。
会話ってすごく難しいもの。普段から会話の機会が少ないとだんだん話題がなくなって、やがて「何を話したらいいかわからない」ということに。だからこそ、普段からくだらないことでも無意味なことでも夫婦で会話をしておく必要があるのです。
夫婦で会話をしたい、なくなった会話を復活させたいと思うのであれば、少しずつでいいのでまずは「話す」という機会を増やしてみてください。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。
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