ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#140>
前回記事:『40歳・婚活中。どうしても理想を下げられずうまくいきません…』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
ずっと仲良くしてきた女友達のうち、数人が結婚出産を経てママになりました。すると、私を含めてまだ独身の子もいるのに、ママたちはSNSでもランチの場でも子どもの話しかしなくなってしまって。以前のように皆で楽しく過ごすことはできないのでしょうか。正直なところ、もう会いたいと思えません。
アラサー女の友だち付き合いは難しいもの
こちらのお悩みは、きっとアラサー世代の多くの女性が経験しているだろうと思いピックアップしました。
この年代、相談者さんに限らず、女どうしの友だち付き合いが非常に難しくなるものです。
結婚する・しない、子どもを産む・産まない――それによって置かれる環境がガラリと変わってしまうからです。
皆が独身で同じステータスにいる間は、彼氏の有無や職業の差くらいはあっても、ライフスタイルにそう大きな違いはありません。
朝起きて仕事に行き、夜は女友達と食事したりデートしたり合コンしたり、休みの日はジムやヘアサロンでメンテナンスをして……。同じような生活を送っているので、特に気を遣うこともなく、いくらでも共通の話題で盛り上がれます。
しかし仲間のうち誰かが結婚し、さらにはママになると、これまで当たり前にあったライフスタイルの共通点が失われてしまうんですよね。
特に未就学児を育てるママは、朝から晩まで子どもにかかりきりです。生活の一部始終に子どもがいるし、幼い我が子を守らなくてはという責任感も相まって、関心のすべてが子どもに向くのは当然のことではないでしょうか。
ママは、常にずっと子どものことを考えている
「独身の友人がいる場くらい、別の話をすればいいのに」――そう言いたくなる相談者さんの気持ちも、もちろん理解できます。
けれど、想像力を働かせてみてください。ママたちはずっと我が子と向き合っているんです。
週末に女友達とランチをするにも、前もって予定を調整し、夫や両親、またはシッターさんに子守りを頼むなどしてようやく実現しているはずです。離れていても様子が気がかりで、ランチをしている間もずっと、頭の中は子どものことでいっぱいではないでしょうか。
そんな状態のママたちに「話題に気を遣え」と言うのは…… 少々酷な話だな、と思いませんか。
子どもと離れて過ごす束の間くらい、ママ同士で育児の不安や悩みを吐き出し、情報共有して、少しでもリフレッシュしてもらえるよう話題を合わせてあげませんか。
独身メンバーは、それぞれ多忙とはいえ、幼い子どもを育てるママたちと比べたら時間の融通がきくはずです。だったら、これまで通りのガールズトークは、また別の場を設けて盛り上がればいいじゃないですか。
そして――相談者さん自身は、モヤモヤさせられた今の気持ちを忘れず、人のフリ見て我がフリ直せ、を実践しましょう。
自分がママになった際には、ママたちだけで盛り上がるようなことはせず、子どものいない友人も一緒に楽しめるよう配慮してあげたいですね。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。