ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#133>
前回記事:『「自信が欲しい…」いつも周囲の声に左右され、自分で決断できません』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
アラサー女です。結婚前提でお付き合いしている彼氏のことで相談があります。有名大卒で仕事に対する姿勢も尊敬できる優しくて気の合う彼氏なのですが、喧嘩すると無言で黙りこくるのが気になります……。言い返すことも一切せず、こちらが「何を考えてるの?」と聞いても「なんでもない」「ごめん」と感情を表に出さないので話し合いになりません。放っておくとそのうち普段どおりに戻るのですが、本音の見えない彼との結婚が不安です。
彼が本音を見せようとしない理由は…
一般的に、男性は女性ほど喜怒哀楽を表に出さない傾向にありますよね。
最近は少しずつ改善されているものの、私たちが子どもの頃はジェンダーの押し付けが当たり前に行われていた時代。「男なら泣くな」とか「おしゃべりな男はカッコ悪い」とか、そういう価値観の中で育ってきたため、真面目でストイックな男性ほど、感情をあらわにすることに不慣れな人が多いようです。
そして大人になると、男性はさらに社会的にもプライベートでも「頼り甲斐」を求められます。
常に平常心で余裕のある男性像が理想とされるので、意識的にも無意識にもその期待に応えるうち、ますます我を殺す癖がついてしまう。…… もちろんこれは男性全員に当てはまることではなく、性格によりますし、人それぞれではあります。
ただこういう背景もあるのだと知っておくと、相談者さんの彼が本音を見せない理由が少しは理解できるのではないでしょうか。
喧嘩になって、一方的に文句を言われたら、彼だって内心は当然ムカついていると思います。彼なりの事情や言いたいこともあるでしょう。
しかし感情をぶつけることにそもそも慣れていないし、下手に言葉を発してヒートアップさせてしまうよりも、グッと堪えて場を収めたほうがいい。――紳士で大人な彼はそれがわかっているし、そうできるから、無言を貫いています。
彼の本音は、シンプルに相談者さんと揉めたくない、仲良く過ごしたいんです。
彼の我慢に甘えて、暴走しすぎないよう注意
喧嘩中、彼が無言で黙りこくっていたとしても、何も考えていないわけではありません。反論してこないのは、反論できないからではないんです。
前述のとおり、彼にももちろん言いたいことはある。けれどグッと堪えてくれています。
「我慢せずに言えばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、それは相談者さんの側の価値観。彼の美学では、無言が是なのです。
相手が何も言わないからと感情のままに言葉を発していると、ついエスカレートして言わなくていいことまで言ってしまいがちです。どうか落ち着いて自分をコントロールして、暴言を吐かないように注意してくださいね。
彼にも我慢の限界はあります。覆水盆に返らず、取り返しのつかない事態になってしまわないよう気をつけましょう。
彼の考えが知りたい時は、喧嘩中ではなく、お互いが冷静になった後で尋ねれば、きっと答えてくれます。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。