ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#131>
前回記事:『「自慢うざい…」同業の友人が仕事の成功をアピールしてきて鼻につく』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
自分の内面や考え方に自信が持てません。誰かに肯定してもらわないと何も決断できず、これまで自分で意思決定をしたことがありません。周囲の評価を気にしすぎていることが原因だとわかっているのですが、そんな自分の変え方がわかりません。どうすれば自分に自信を持てるのかアドバイスが欲しいです。
自信満々に見える人にも迷いはある
『自分に自信が持てない』
『誰かに肯定して欲しい』
相談者さんはそんな自分を嫌悪し、変えたいとおっしゃいます。
しかし、どうでしょう。外からはどんなに自信満々に見える人であっても、確固たる自信を持ち、常に迷いなく、誰からの肯定も不要です! なんて人はごくごく少数ではないでしょうか。
未来がどうなるかは全員わかっていないわけで、誰もが少なからず不安と迷いを抱きながら日々を過ごしています。
自信を持てずにいるのは相談者さんだけではありません。
「こっちでいいのかな?」「こっちでいいはずだ」―― 皆そうやって、確信を持てない中でも自分で自分を鼓舞し、どうにか自信に変えて進んでいるだけのことです。そういう意味では、自信≒思い込みかもしれません。
他者の肯定が欲しいのも、誰だって同じです。
「それが正解だよ」と背中を押してもらえたら、安心だし、そのぶん迷いも減りますから。
また、相談者さんは「周囲の評価を気にしすぎている」と悩んでおられますが、独りよがりにならず周囲のアドバイスを素直に聞き入れられるのは美点でもありますよね。長所と短所は表裏一体。ポジティブに捉えておけばいいんです。
ただ…… 相談内容を読んで一点気になる箇所がありました。
相談者さんは「これまで自分で意思決定をしたことがない」とおっしゃっていますが、そんなことはあり得ません。
自分では周囲の意見に従ってきただけという認識なのかもしれませんが、たとえそうであったとしても、他人の意見を受け入れると決めたのは相談者さん自身です。いま歩いている道は、自分で選んだ人生です。
自信がなかったとしても、周囲の意見に流されて決めたことでも、選んだ先の人生の責任をとるのは相談者さん。そのことは忘れずにいてください。
自分の良さに、自分で気づくのは難しいから…
確固たる自信を持つことは無理だとしても、周囲の意見に左右されず、少しでも己の決断を信じてあげられるようになりたい。――そのためには、自身の良さ(得意分野)がどこにあるのかを客観的に知っておくことが有効です。
向き・不向きを把握できていれば、急に決断を迫られても、自身の良さが発揮できる道をすんなり選べるし、得意分野だから大丈夫! と自分に言い聞かせて不安を減らすこともできます。
ただ…… 自分では自分の良さってわからないものなんですよね。
自分では「大したことない」と思い込んでスルーしてしまっていることが、実は秀でた特技だったりするもの。なので、いつもアドバイスをもらっている、相談者さんが信頼している人たちにぜひ尋ねてみてください。
「私の良いところって、どこだと思いますか?」と。
返ってきた答えは、信頼できる人たちの言葉なのだから、否定も謙遜もせず素直に聞き入れてくださいね。
そして、その一つ一つを相談者さんの自信に変えていきましょう。
* * *
お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
※画像はすべてイメージです。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。