ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#130>
前回記事:『デートプランを決めてくれない男性… 本気度を感じられずモヤモヤします』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
雇われで美容師をしています。高校・専門学校が同じだった同級生は結婚し、自宅兼美容室を開業しました。もともと自慢話の多い友人だったのですが、若い頃と違って会う頻度も少ないのでうまく付き合っています。ただ、会うたび「今月も忙しい」「来月も予約がいっぱいで」などと自慢してくるのがモヤモヤして、正直うざくて…… スルーしておくしかないのでしょうか。
事実を「自慢」と捉えてしまうのは、受け手の問題
相談内容を拝見し、引っかかった点があります。
友人の「今月も忙しい」「来月も予約がいっぱいで」という言葉ですが、これは客観的に聞くと、自慢というより事実を伝えているだけに受け取れます。
しかし相談者さんは「自慢だ」と感じてしまっているんですよね。
……この捉え方の根っこにあるのは、相談者さんが彼女に対して(おそらく)無意識に抱いている“嫉妬心”ではないでしょうか。
相談者さんと友人は高校・専門学校の同級生で、ともに美容師となり、横並びの人生を歩んできました。
しかし彼女の結婚を機に立場が変わって、引き続き雇われで働く自分に対し、彼女は自分の店を持ちました。しかもどうやらうまくいっているようで、集客にも苦労していない模様――。
友人が成功したのだから本来は喜ばしい話で、「すごいね」と称賛してあげたい場面です。けれども相談者さんは彼女の成功を喜んであげられず「ウザい」と思っています。
もちろん、どんな人でも常に聖人君子ではいられません。
近しい友人が相手だからこそモヤモヤと妬ましさが湧いてしまう…… そのこと自体は仕方がないと思います。誰にだって黒い感情はあります。
ただ、そのモヤモヤを「自慢ウザい」と吐き捨ててしまうより、真正面から嫉妬心を認めたほうが健全な精神を保てます。
他人の自慢が自然と気にならなくなる方法
一度、素直になって自分と向き合ってみてください。
独立して店を持った彼女を羨ましく感じていませんか? あるいは、自分も彼女のようにもっと忙しく、生き生き仕事をしたいと願っていませんか?
もちろん、向き合うのが辛い時は無理せずスルーして構いません。メンタルが耐えうるタイミングを見計らって考えてみるのが良いと思います。
一体、自分は彼女の何を羨ましく感じているのか――?
そうやって妬ましさの根源が判明したら、することは一つです。手に入れるために行動するのみ、ですね。
これは想像ですが、相談者さんの友人は学生時代から自慢の多いタイプだったとのことで、声色や表情など、行間から滲み出る自慢要素があったのかもしれません。そうだとすれば、鼻につく言い方をした彼女にも至らない点はあります。
しかしたとえそうであったとしても、相談者さんが自分の人生に集中し目標に向かって邁進していれば、今後はいちいち目くじらを立てる気にならないはずです。
自分の未来について考えたり行動する方がよほど楽しく、他人の自慢話など勝手に聞き流せてしまうからです。
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※画像はすべてイメージです。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。