ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#107>
前回記事:『33歳・未婚。焦りはなくても既婚者ばかりの職場で肩身が狭い…』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
「私は子ども優先だから仕事を調整させて欲しい」「日程を合わせて欲しい」と言ってくる同僚(以下、Aさん)にモヤモヤします。私にも未就学児の子どもがいますが、そのことを言い訳に使ったことは一度もありません。同じ仕事をするのに既婚・未婚や子どもの有無は関係ないし、それぞれの大変さがあると思うので。働くママを応援したい気持ちはありますが「子どもがいるから仕方ない」「合わせてもらって当たり前」という態度に腹が立ちます。
「子どもを言い訳にしない」のは立派だけど…
未就学児の子どもがいながら自身の責務をまっとうされている相談者さんはとても立派だと思います。「同じ仕事をするのに既婚・未婚や子どもの有無は関係ない」「それぞれの大変さがある」というご意見も正論です。
ただ一方で、仕事に対する姿勢―― 向き合い方やプライベートとの優先順位付けは、人それぞれ自由ではないでしょうか。
確かに「子どもがいるから合わせてもらって当たり前」という態度は配慮と感謝に欠けます。周囲に合わせてもらうのだから、少しは気を遣って欲しいところではありますよね。
しかしだからといって「私は言い訳せずに頑張っている。だからあなたもそうするべきだ」という主張を押し付ける権利は誰にもありません。
チームで仕事をする上で、具体的に問題が起きたり支障をきたしている場合は、Aさんの価値観や考え方を変えようとするのではなく上長に相談し、組織として対処しましょう。
大丈夫。頑張りはきちんと評価される
子どもを理由に仕事を後回しにすることが許されるなら、言い訳せず頑張っている人が損するじゃないか。―― もしかすると、そんなふうに感じられるかもしれません。
しかしそれは違います。思う以上に周囲はきちんと見ているもの。
Aさんがプライベート最優先のスタンスであることも、責任感の強い相談者さんが人一倍の努力をしていることも、周りはちゃんとわかっています。
仕事への向き合い方は個人の自由ですが、当然ながらその姿勢は評価に影響します。つまり、相談者さんのストイックな頑張りは決して無駄にはなりません。だったら目くじらを立てるより「この人はこういう仕事の仕方をするんだな」と受け容れてしまった方が、自分自身もきっとラクになれますよ。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。