ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#94>
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こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
関西在住のアラサーです。東京にいる女友達の態度にモヤモヤしています。彼女は関西出張の際、隙間時間にピンポイントで連絡してきます。それでも私はできる限り都合を合わせて会うようにしてきました。しかし私が東京に行くタイミングで連絡しても彼女はなんやかんやと理由をつけて断ってきて、予定を合わせようとしないんです。自分勝手だし舐められているようで腹立たしく、次にまた関西で会おうと言われても断ろうかと思っています。
気分を害するくらいなら、会わなければいい
そんな風にモヤモヤして気分を害しているのなら、その女友達(以下、Aさん)とはもう会わなくていいのではないでしょうか。互いに貴重な時間を使って、わざわざ不愉快になる必要ないですもんね。
ただ、予定を合わせてくれないAさんの対応を「舐められている」などと感じてしまうのは、相談者さんの受け取り方の問題だと思います。
関西出張時、隙間時間を指定して現地在住の友人に「会おうよ」と声をかけるのは、仕事に拘束されない自由な時間がそこしかないからです。また、Aさんが東京にいる際、相談者さんの誘いに応じようとしないのは、おそらく日常に忙殺されて余裕がないからでしょう。
「少しくらい時間作ってくれても…」とガッカリしてしまう気持ちはわかりますが、自分勝手! などと責めるのはお門違い。Aさんの時間は彼女のもので、どのように使おうが個人の自由だからです。
「自分と同じ行動」を他人に求めるのは理不尽
相談内容を読んでいると、相談者さんの怒りはこんな風に受け取れます。
『私はあなたのために無理して時間を作り出した。それなのに、私のために無理をしないあなたは自分勝手だ!』
しかしながら、冷静に考えてみてください。関西出張中の女友達から連絡を受け、自分を犠牲にしてまで時間を作ったのは相談者さん自らの意志です。予定を調整してでも彼女に会いたいと思ったからそうしたんですよね。
一方、Aさんは無理して友人に合わせることをしないマイペースな人。相手を舐めてるとか軽んじてるとかではなく、彼女にとってはそれが普通の対応なんです。おそらく、相談者さんが無理やり時間を捻出したなんて想像もしていないはず。
自分と他人の常識は違います。それなのに、他人にも自分と同じ行動を求め、時間を作ろうとしないことを「自分勝手!」などと一方的に責めるのは… そのほうがよっぽど理不尽な態度ではないでしょうか。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。