ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#93>
前回記事『40歳目前。未婚でキャリアもない自分が不安でたまらない…<働く女性のお悩み相談室#92>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
付き合う相手が皆「ダメ男」になってしまいます。当初は違ったはずなのに、気づけば自己中になり、自分都合でしか連絡がこない・ドタキャン連発・見えすいた嘘をつかれる等々……。いったい私の何がいけないのでしょうか? 周りからは「お人好しすぎる」と言われるのですが、どう直せば良いのかもわかりません。
相手の言いなりになる=優しさ、ではない
そんな人ではなかったはずなのに、付き合いが長くなるとなぜか皆「ダメ男」になってしまう。ドタキャンや嘘の連発――する男性側に問題があるのは当然としても、1度や2度の出来事ではないとなると、確かに相談者さんが「ダメ男製造機」になっている可能性がありますね……。
相談者さんは、自己主張を極端に恐れていませんか。
彼氏の発言や態度に対し「おかしいな」「嫌だな」と感じることがあっても、不機嫌な顔をされたり空気が悪くなってしまうくらいなら我慢した方が楽――そう思って、自身の感情を押し殺してきたのでは?
友人から「お人好し」と言われることが多いそうですが、相手に合わせること=優しさ、ではありません。
実際、相談者さんも「面倒から逃げたい」という気持ちのほうが大きいのではないですか。
自己主張せず対立を避ければ、その場を丸くおさめることはできます。けれどもそれだといつまでたっても、彼に相談者さんの考えや価値観を伝えることができませんよね。
そうしているうち、彼はいつも言いなりになる相談者さんのことを「何をしてもOKな相手」なんだと決めつけるようになります。
積極的な悪意があるわけではなくて、彼氏にとって楽だから、自分勝手な解釈をしてしまうんです。
「NO」を言わない人の「YES」は無価値
自己主張しないことの弊害は、これだけではありません。
「NO」を言わず常に相手の言いなりになっていると、相談者さんの「YES」が無価値になるんです。
彼氏にとって、相談者さんはもはや、何をしても・何を言っても受け入れてくれる人。そうなってしまうと、相談者さんが心の中でどれだけ葛藤していようが、相手のことを想っていようが、真心も誠意もなんにも伝わりません。当たり前だと認識されてしまっているからです。そんなの、虚しいですよね……。
自己主張は、悪いことでも怖いことでもありません。
「僕はこう思う」「私はこう思う」というただの意見交換だし、良好で健全なコミュニケーションの基本です。
これまでの習慣で苦手意識があるかもしれませんが、まずは些細なこと――例えばデートの際に「ここに行きたい」「これが食べたい」という希望からでも、ぜひ口にしてみてください。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。