ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#132>
前回記事:『「自信が欲しい…」いつも周囲の声に左右され、自分で決断できません』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
付き合って8ヶ月の彼氏がいます。結婚前提で交際しており順調なのですが、彼がスマホゲームばかりするのが気になります。食事中や会話中はさすがに触りませんが、この前一緒に旅行をした際、移動中や待ち時間など隙あらばスマホを取り出すので「やめてよ」と何度か注意したんです。最初は「ごめんごめん」と謝っていましたが、次第に不機嫌になり、最終的には拗ねた様子で黙りこくって話もできない状態に……。私はこの先、どう対応すれば良いのでしょうか。
染み付いた癖は、そう簡単に治らない
電車の中、カフェ、駅のホーム…… 街中で周囲を見渡すと、多くの人が俯いてスマホを覗き込んでいます。
スマホ依存症―― とまではいかなくとも、隙あらば携帯を取り出してスマホゲームをしたりインスタグラム等のSNSに興じるのが癖になっている人、男女問わず相当数いるように思います。
相談者さんの彼氏もまさに、ですよね。恋人と過ごす時間にも隙あらばスマホを取り出すのだから、一人で家にいる時は延々とスマホゲームしたりYouTubeを見たり、ずっと携帯を触っている可能性が高いです。
そんな彼氏を見かねて「スマホばかり見るのはやめて」と苦言を呈した相談者さんの行動は間違っていません。
せっかく一緒に過ごしているのに、恋人の存在を放置してスマホゲームに興じるなんて失礼ですし、彼の行動を不快に感じていることはハッキリ伝えておくべきです。
ただ、彼にとっては暇さえあればスマホを触るのが日常で、もはや染み付いた癖。癖って、そう簡単には治らないものです……。
彼女から「やめて」と叱られて、触らないでおいたほうが良いことくらい彼も分かっています。それでもつい、スマホが気になる。手が伸びてしまう。おそらく彼自身も制御不能なんだと思います。
それなのに繰り返し注意されたものだから、臍を曲げてしまったんですね。
最低限のルールを決めて様子を見よう
もはや中毒レベルでスマホゲームに夢中の彼。―― そんな彼に「やめて」といくら言ったところですぐには治らないし、関係が悪化するだけです。
楽しみを取り上げられ、我慢を強いられる状態はストレスです。彼にとって相談者さんと過ごす時間が窮屈なものに感じられてしまうと、結婚話が遠のいたり「別れたい」と言い出す可能性もあります。
……繰り返しますが、相談者さんは間違ったことを言っていません。なので、付き合いきれないと感じるなら相談者さんからサヨナラするのも一つです。
ただ結婚前提のお付き合いで、スマホゲームのこと以外は順調とのことですし、おそらく彼には他に余りある魅力や美点があるんですよね。
それなら、まずは最低限のルールだけを決めて様子を見てはどうでしょうか。
「一緒にいるときは二人の時間を大切にして欲しい」と要望を伝えた上で、最低限のルールさえ守ってくれるならOKということにしておくんです。
無理難題を押し付けるより、そのほうが相談者さん自身もイライラせずにいられます。
現在も食事中や会話中は触らないとのことで彼も彼なりの線引きはしているようですし、相談者さんとの関係性が深まるにつれ自主的に変わってくれる気もします。そのうちスマホゲーム自体に飽きるかもしれませんしね。
彼にも、相談者さんにも、誰にでも欠点はあります。好きなことも大事なことも違います。
結婚を意識するくらいの相手なら、大袈裟に捉えて相手を変えようとするよりも、お互いストレスなく過ごせる妥協点を見つけるほうが賢明です。
* * *
お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
※画像はすべてイメージです。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。