お金の使い方で悩んでいませんか
同世代がどのくらい貯金をしているか、どんなお金の使い方をしているのか気になる人もいるのではないでしょうか。貯金がうまくできない、いつも生活費がギリギリという場合、自分のお金の使い方に不安を抱くかもしれません。
若いうちにお金の使い方を身につけられるかどうかで、40代以降が大きく変わります。生きるうえでお金は無くてはならないものですから、上手に使って人生を楽しみましょう。
上手なお金の使い方をするのはどんな人?
収入が高いわけではないのに、貯金がしっかりある人がいますよね。実はそのような人たちのお金の使い方には、共通項があるといわれます。自分のお金の使い方と照らし合わせて、ぜひ参考にしてください。
現状を把握し、予算内でお金を使っている
上手なお金の使い方をする人は、しっかりと貯金をしていることがほとんどです。収入が低くても確実に貯金を増やし、生活や趣味を謳歌している人も多いので、お金の使い方ひとつで生活の充実度が変わるといっていいでしょう。
上手なお金の使い方をする人は、自分のお金の使い方を把握し、予算内でお金を使います。それが習慣化されているので、お金を使いすぎるということがありません。お金は使っているけれど、常に収入が支出を上回っている状態なのです。
先取り貯金をしている
上手なお金の使い方をする人は、先取り貯金をしていることがほとんどです。先取り貯金とは、給与が支給されたらまず貯金分を確保し、貯金口座に入れる方法のこと。生活費の余剰分がわかってから貯金するのではなく、先取り貯金で毎月一定額を貯めていきます。
先取り貯金は、目的別に口座を分けると便利。「特別出費用貯金」「生活防衛費」「自己投資用貯金」のように口座別に目的と目標額を設定し、貯金していくのがおすすめです。
ポイントを上手く活用
上手なお金の使い方をする人は、ポイント利用も上手です。たとえば、パソコンや家電などを購入する際、購入額だけでなくポイント還元率も計算します。
販売価格が同じでも、ポイント還元率が異なる場合は、少しでも得な方を選べるといいですね。その際、送料や下取り料金なども忘れずに確認しましょう。
お金の使い方にメリハリがある
お金の使い方にメリハリがあるのも、上手なお金の使い方をする人の特徴です。不安や不満解消にはお金を使わないけれど、本当に欲しいと思ったものには気持ちよく使い、大切にしながら長く使う傾向があります。
本当に欲しいものを買うと、それだけで心が潤い満たされますよね。我慢して節約しても、ストレスが溜まり散財してしまうのでは意味がありません。自分の楽しみのために予算内で思い切ってお金を使うのも、上手なお金の使い方です。
上手なお金の使い方をマスターする4ステップ
上手なお金の使い方を身につけるには、ステップを踏んで習慣化することが大切です。身につけるには時間がかかりますが、以下の手順で一度取り組んでみてください。まずは1ヶ月間チャレンジしてみましょう。
ステップ1:本当に実現したいことを明確にする
将来、これだけは実現させたいと思うことはなにかを考えてみましょう。たとえば、「好きな土地に家を購入して楽しく過ごしたい」と思ったら、何歳までに叶えたいのかを洗い出し、そのためにどれくらいのお金が必要になるのかをシミュレーションしてみます。
キャリアアップしたい場合は、資格取得や新しい学びの費用が必要になるかもしれません。転職を希望する場合は、念のため数ヶ月分の生活費を準備しておきましょう。
もし具体的なことが思い浮かばない場合は、5年後や10年後にどのような生活を送りたいか、20年後に実現したいライフスタイルはどのようなものかを考えるのもひとつ。
叶えたい目標や希望を具体的に考えることで、意識が変わり、お金の使い方も変わります。「もっと前から貯金しておけばよかった」と後悔することがないよう、出来ることからはじめましょう。
ステップ2:目標を定め、家計管理をスタート
目標や希望が明確になったら、今度はお金の使い方の現状を把握しましょう。
おすすめは家計簿ですが、ハードルが高く感じる人もいるかもしれません。しかし今はアプリなど簡単に使えて継続しやすいものもあります。自分に合った方法を探し出し、現状を把握しましょう。
また、買い物の際、どのような気持ちでそれを購入したのかも簡単にメモしていくといいですね。不安や不満からお金を使うことが多いなど、「上手にお金を使えない原因」が明確になるかもしれません。
ステップ3:お金の知識を身につける
上手なお金の使い方を身につけるには、お金の知識を身につけることが欠かせません。金融商品や情報を上手く活用していくと、さらにお金の使い方が変わります。
たとえば、適切な貯金の割合を知り貯金することで、計画的にお金が貯まります。手取り月収の10~15%程度を貯金として確保し、貯金に回すのが理想的といわれますので、まずは先取り貯金で取り組んでみましょう。
お金の知識を身につけると、税金や社会保障制度に詳しくなりますし、新しい金融商品の情報にも敏感になります。今は本やインターネットで情報を得やすくなっていますので、チェックしてみましょう。ただし、インターネットの情報については、しっかりとした情報源を選ぶことをおすすめします。
また、「消費」と「浪費」の違いについて、明確に把握しましょう。浪費をおさえ、その分を好きなものの消費や貯金に回せるようにしていくのも上手なお金の使い方のひとつです。
ステップ4:お金を使わない日を設定する
もし無駄遣いや浪費を減らしたい場合は、「お金を使わない日」を設定するのもひとつです。買い物に行かない日を作ることで、おのずと出費が抑えられるでしょう。
まずは、スケジュールに「お金を使わない日」を予定として入れてみましょう。その日買い物をしなくて済むよう、食品などは上手く調整してください。「お金を使わない日」は、仕事が終わると家にまっすぐ帰ることになりますから、時間の余裕も生まれるはずです。ぜひそれを楽しんでくださいね。
最後に
上手なお金の使い方を身につけるには、まず目標を明確にし、今の自分のお金の使い方を把握する必要があります。お金の知識を増やしたり、金融商品について調べるのも、上手なお金の使い方を身につけるのに欠かせません。今のうちにしっかりとお金の使い方を会得し、将来安心して過ごせるようなお金の仕組みをつくりましょう。
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益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン