それぞれの違いを知ってオーダーしよう! アイスコーヒー編
▶︎前回記事:“米国のカフェで「アメリカンください」と言ったら通じる?
冬でも暖かい場所に長くいるとアイスコーヒーが飲みたくなってしまう… なんてもこともあると思います。実はアイスコーヒーも淹れ方によって味わいが違うことを知っていましか? 今回は、このアイスコーヒーの種類についてご紹介します!
◆コールドブリュー
冷水や常温水でコーヒーを抽出する、いわゆる“水出しアイスコーヒー”のこと。時間を掛けてゆっくり抽出することで、コーヒーの香りが液内にじっくりと溶け込みます。熱いお湯で抽出されやすい苦味成分が抑えられるため、コーヒーが苦手な方でも飲みやすいのが特徴。豊かな香りとキレのあるすっきりとした味わいを楽しむことができます。
◆フラッシュブリュー
フラッシュブリューコーヒーは、一般的なホットコーヒーの2倍くらいの濃さのホットコーヒーを淹れて、それを氷の上に直接落として急冷しながら薄める方法です。コーヒーを好みの香味に自由に調節できるのが特徴です。実は日本独特のアイスコーヒーの作り方で、「日本式アイスコーヒー」とも呼ばているのですが、世界中に広まってきているんですよ。
◆アイスアメリカーノ
エスプレッソをダブルショットで淹れたあと、氷の入ったグラスにエスプレッソ、冷水の順番で注いでつくるアイスコーヒーです。「クレマ」と呼ばれるエスプレッソの表面に浮かぶ泡が生み出すコクや、濃厚な風味を楽しみたい方におすすめです。
いかがでしたか? アイスコーヒーだけで種類があるとは驚きですよね。ぜひお好みのアイスコーヒーを探してみてくださいね。
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次回は、「カフェメニュー、その差って何? ミルクメニュー編」についてご紹介します!
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UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員