【カフェメニュー】それぞれの違いを知ってオーダーしよう!
▶︎前回記事:“ブレンド”と“ストレート”… コーヒーの違いはなーんだ?
カフェや喫茶店のメニューを見た時に、ドリップコーヒーやエスプレッソ、アメリカーノなどありますが、それぞれの違いを知っていますか? 今回はこの「ブラックコーヒー」のホットメニューについて紹介します。
◆ドリップコーヒー
お湯を上から注ぎ、その重みだけで成分を抽出したコーヒーのこと。私たちがイメージする、いわゆるホットコーヒーですね。滴り落ちるように抽出されるコーヒー様子から、「滴る(したたる)」という意味を持つ「ドリップ(Drip)コーヒー」と呼ばれるようになりました。
◆エスプレッソ
圧力をかけながら短時間で抽出するイタリア生まれのコーヒーです。すばやく抽出するその様子から「EXPRESS(急行)」=エスプレッソと呼ばれるようになったと言われ、コーヒーの油分がしっかりと混ざり込んだ、濃厚な風味が楽しめます。
◆アメリカーノ
エスプレッソにお湯を加えたもののこと。お湯を加えて薄いんじゃ… と思ってしまいそうですが、もともとエスプレッソ自体の味が濃いので、通常のドリップコーヒーと同じくらいの濃さを楽しめます。エスプレッソのしっかりとした風味も味わえて◎。
見た目も、ドリップコーヒーとは異なり、エスプレッソ特有の油分が表面に浮かんでいるのでチェックしてみてくださいね。
知ったら話したくなるコーヒーの豆知識
◆豆知識1:「アメリカンコーヒー」って実は日本製だった!
浅炒り※のコーヒー豆で抽出したコーヒーのこと。アメリカンと言っていますが、実は1970年代に日本で広まった和製英語なのです! 色が薄いのは浅炒りコーヒーを使っているからこそですが、当時は濃く抽出したコーヒーをお湯で割って提供していたお店も少なくなかったとのこと。酸味が強めであっさりとした味わいが特徴です。
※浅炒り:コーヒー豆を浅く炒ったもの。もしくは、焙煎時間が短いもの。
◆豆知識2:「ブラックコーヒー(Brewed Coffee)」は苦くない…!?
ブラックコーヒーとは、ミルクやクリームを加えないコーヒーのことを言います。ミルクやクリームを入れたコーヒーを「ホワイト」と呼ぶのですが、それに対して「ブラック」呼ばれるようになりました。実は砂糖が入っているコーヒーも「ブラック」と呼ぶんですよ! でも、最近では無糖コーヒーを指していることも多いです。
* * *
次回は、「カフェメニュー、その差って何? ブラックコーヒー(アイス)編」についてご紹介しますね!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員