【34歳・年下男性に溺れモラハラ夫と離婚した既婚女性のケース】
早苗さん(仮名)は、10歳年上の夫と29歳のときにゴールイン。しかし夫からのモラハラがひどく、妊活をする気分にもなれないまま結婚生活が続いていたそう。そんなある日、友人が開催した飲み会で3歳年下の遠藤さん(仮名)と出会い意気投合。既婚者であるにも関わらず、遠藤さんとの関係をスタートさせてしまったのだとか…。
「遠藤さんは最初から、私が既婚者だと知っていました。出会った日に、結婚生活がうまくいっていないこと、夫がモラハラ気質で困っていることなどを話したら遠藤さんが同情してくれて…。夫と結婚して以来、男性の優しさに触れていなかったので、遠藤さんが親身に話を聞いてくれたのが嬉しくてその日のうちに恋に落ちてしまったんです」
出会った日はLINEを交換しただけだったものの、翌日から毎日メッセージを互いに送り、翌週には食事の約束をしたふたり。初めてのデートの帰りにホテルに寄り、不倫関係がはじまったそうです。
不倫7ヶ月目に夫にバレて離婚
「遠藤さんは私の離婚を望んではいなかったけれど、私は遠藤さんと付き合ってからは『離婚したい』とずっと思っていました。もともとモラハラがある夫とは一生は添い遂げられないなという考えでしたし、せっかく遠藤さんと出会ったので不倫関係を長く続けたくないという気持ちが強まっていて。
だからいつか私から離婚を切り出そうと思ってはいたのですが、それよりも前に私の行動を不審に思った夫が探偵をつけ、私の不倫を知ってしまいました。夫からは不倫の証拠を突きつけられ『慰謝料を請求する。その上で離婚だ』と言い渡されました」
もともと夫のモラハラにうんざりしていた早苗さんは、不倫の慰謝料とモラハラの慰謝料を相殺できないかと考えたそうですが、モラハラのはっきりとした証拠がなかったこともあり交渉は難航。最終的には早苗さんが夫に不倫の慰謝料を払い、早苗さんは慰謝料をもらわずに離婚に至りました。
「悔しかったですけど、仕方ないです…。私が不倫をしていなければもう少し私に有利な形で離婚をできたかもしれないなと思います。
でもそれよりもショックだったのは、離婚が成立したのに遠藤さんに振られてしまったこと。慰謝料を支払って貯金を使い果たした私には節約生活が必要になったのですが、遠藤さんはそんな私と一緒にいるのがつまらないと思ってしまったみたいです。
本当は夫と別れて遠藤さんと再婚したかったのですが、私が思っているほど遠藤さんは私に本気ではなかったのかもしれないですね。離婚したことに後悔はありませんが、不倫をきっかけとした離婚ではなければもう少し豊かな人生を送れていたんじゃないかなという気がしてなりません…」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。