【25歳も年上の男性に溺れてしまった27歳女性のケース】
茉莉花さん(仮名)は、幼いときに父親と離れて暮らすことになって以降、“年上の男性”に強い憧れを抱き続けてきたのだそう。そして仕事の関係で知り合った25歳年上の既婚者・江口さん(仮名)と不倫関係へ…。
「当時の私は不倫に対してあまり嫌悪感がありませんでした。うんと年上の男性に憧れることが多く、“いいな”と思う男性はみんな既婚者。それでも不倫にまで発展したのは江口さんが初めてでした」
江口さんは25歳も年上なこともあり、同世代の男性とは比較にならないほど豪華なプレゼントやデートを企画してくれて、不倫中の茉莉花さんはとても幸せだったと振り返ります。しかし…。
「1年半ほど付き合った頃、江口さんの奥様が私たちの不倫が原因で病気になってしまったのです。実は奥様は私との不倫をずっと前から気づいていて、それでも『相手は若すぎるし、一過性のものだろう』と目をつむっていたのだそう。でもなかなか別れないどころか、頻繁に旅行に行ったりお泊まりデートを繰り返したりと大胆なデートを繰り返すようになっていた私たちに、奥様のストレスが限界に達したようで…」
不倫相手の妻を苦しめた罪悪感から抜け出せない
奥様の看病に専念することを理由に、茉莉花さんは江口さんから別れを告げられたのだそう。「自分たちのせいでこんなに苦しんでいる人がいたなんて、私は一体何をしているんだろう」とハッとした茉莉花さんは、その場で即、別れを了承したと言います。
「奥様の病気は深刻なもので、私と彼が別れたからといって治るような軽いものではありませんでした。江口さんから奥様は“芯が強い女性”と聞いていましたが、夫の不倫を知り相当なストレスがかかっていたのだと思います。
私は江口さんにどっぷりとハマっていたので、奥様と別れてほしいと思ったことは何度もありました。でも、自分の身勝手な行動によってひとりの人生を壊してしまったことを改めて痛感し、今はその罪悪感に押し潰されそうです」
すでに江口さんと別れて1年以上が経っていますが、今でも江口さん夫妻のことが頻繁に頭に浮かぶという茉莉花さん。自分がおかしてしまった過ちのせいで病に倒れた奥様のことを思うと「自分が穢らわしいし、なんて馬鹿だったんだろうという後悔しかない」と話します。
「きっとこの罪悪感と後悔は、一生消えないんだと思います。私自身も今は、こんなことをしてしまった自分は幸せになれる資格なんてないと感じています。
人生ではやり直しがきく間違いとそうではない間違いがあって、不倫はどんな事情があっても正当化できない間違いだったと今になって思います。あの当時に戻れるならば江口さんと不倫関係になんて絶対になりません。自分はなんてことをしてしまったのだろう… と悔やんでも悔やみきれません」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。