【35歳・知人の夫と不倫をした女性のケース】
蒼さん(仮名)は、以前働いていた職場の同僚である女性の夫・山本さん(仮名)とひょんなことで知り合い不倫をしてしまった女性です。
「前職の別の同僚からバーベキューに誘われて、暇だったから顔を出したんです。そこに山本さんが来ていたんですね。最初は奥さんである元同僚も居たのですが、急な予定が入ったとかで途中からは山本さんだけで参加をしていました。
山本さんは同業者ということもあり、もともとその部署に知り合いが何人かいたそうなんです。私はその日に初めて山本さんと出会ったのですが、初対面とは思えないくらい意気投合してしまって…」
バーベキューでお酒も入り、蒼さんと山本さんは急接近。その日の夜には「この後ふたりで飲み直そう」と言われ、深夜まで一緒に過ごしたのだそうです。
「それで… そのままホテルに寄って一線を越えてしまいました。かなり酔っていたのでお互いに理性を失っていましたが、不思議とその日に出会った人という感じがなくて相性がいいんだなと思ってしまったのです」
定期的に人目を忍んでホテルデート… 不倫3ヶ月目に妻バレ
蒼さんと山本さんはその後、週に何日も会うペースでデートを重ねていったそう。場所はいつもシティホテルで、別々にホテルに入り帰りも別々に出るスタイルで会い続けていたと言います。
「誰かにバッタリ会う可能性を考えて、いつもデートは現地集合・現地解散でした。お互いに不思議なくらい不倫にハマってしまい『こんなに頻繁に会ってたらすぐ家庭にバレるよね』と言いながらも、会わずにはいられなかったんです」
そしてふたりの不安どおり、デートの頻度が多かったことも関係してか不倫3ヶ月目に山本さんの妻に不倫を知られてしまい、大問題へと発展してしまったとのこと…。
共通の知人にLINEをばら撒かれ、慰謝料も請求された
「怪しいと思った奥さんが山本さんのスマホをチェックしたそうで、私とのLINEが見つかり不倫がバレてしまいました。奥さんは昔の職場の同僚なので、共通の知り合いが何人もいるんです。その人たちに、私と山本さんのLINEのやりとりを送って『蒼さんにウチの夫を寝取られた!』と言いふらされました。
身から出たサビではありますが、これが相当にキツくて。他人に見られたくないような典型的なイチャイチャLINEでしたし… いろんな人から『これって本当なの?』と聞かれるたびに、私はなんてことをしてしまったんだろうと怖くなっていきました」
嘘をつくわけにもいかないと考えた蒼さんは周囲にも不倫を認め、山本さんとは別れることを決意。しかしそれだけで事態は終わらず、山本さんの妻から慰謝料を請求する文書が自宅に届いたそうです。
「山本さんの奥さんから100万円の慰謝料を支払うよう書かれた文書が届きました。不倫をした償いとして当然の流れなのかもしれませんが、当時そこまで深く考えていなかった私はかなり焦りましたし、なんとかして支払わずに済む方法を考えましたが無意味でした。
貯金のほとんどを慰謝料として支払うことになり、なんてバカなことをしたんだろうと後悔しかありません。山本さんは離婚していないし、勝手かもしれないですがこの不倫で一番代償を払ったのは私なんじゃないかという気持ちすらしてしまいます。
共通の知人たちにも“不倫をした女性”というレッテルを貼られてしまい、会社にも居づらくなって辞めてしまいました。自分がしたことなので仕方ないですが、過去の選択を悔やんでも悔やみきれないです」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。