【31歳・団体職員女性のケース】
由加里さん(仮名)は、不倫の自覚がないまま不倫へと足を踏み入れてしまい、関係を終えた今になって深い後悔を口にしている女性です。
「最初は不倫をするつもりなんてなくて、でも一緒にお酒を飲んだ時に勢いでカラダの関係をもってしまってから相手が既婚者だと知ったんです。もうそのときには関係を結んだ後だったし、彼は“結婚しているけれど君が好きだ”と言ってくれたので、その言葉を信じようと思って。そして気づけば1年、不倫を続けていました」
相手の男性は、仕事の関係で知り合った岡野さん(仮名)。知り合ったときには「バツイチ」と聞いていたのに、関係を持ってから「実は別居中」だと打ち明けられたのだそうです。
「すでに家族とは別居していたので、離婚は秒読みだという岡野さんの言葉を信じて交際をしてしまいました。
週末など休みの日もだいたいは一緒に過ごしていましたが、家族に生活費を渡している関係でデート代は節約しなくてはならず、遠出をするときには私がデート代を負担することも多かったです」
それでも岡野さんが離婚をすれば独身同士の付き合いになると期待し、由加里さんは岡野さんの離婚成立を静かに待っていたのだそう。ところが、状況は予想もしなかった方向へと進んでいきました。
「転勤が決まった。家族も一緒に行く」と告げられ不倫を終えた
「付き合って1年ほど経ったときに、“話がある”と岡野さんに言われ待ち合わせ場所に行くと、なんと『転勤が決まった。家族も一緒に行くことになった』と告げられたんです。
その日、岡野さんの様子がいつもと違ったので、私はてっきり離婚成立の報告でもあるのかと思って待ち合わせ場所に向かっていたのですが…。現実は真逆でした」
予想もしなかった話に戸惑いを隠せなかったという由加里さん。「話が違う!」と岡野さんを責めたそうですが、彼は「ごめん」と言うばかりで、結果は変わらなかったそうです。
「その後、彼は転勤で遠くに引っ越し。それを機に私たちは別れましたが、彼と別れてから心にポッカリと穴があいたような毎日です。振り返ると、岡野さんとのデートでかなりのお金を使っていたことも改めてわかり、自分は何をしていたんだろう… って思いますね。
無駄なお金と無駄な時間、ダブルで失ったことを激しく後悔していますし、最初の夜に戻れるなら絶対に岡野さんとの過ちはおかさないです。今は次の恋愛に進む気力もなく、本当にバカなことをしたなって後悔ばかりの日々です」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。