【30歳・年末年始に会えない関係で目が覚めたケース】
美花さん(仮名)は、30歳になるまで1年以上にわたり不倫を続けていた女性。しかし年末年始に不倫相手である早川さん(仮名)と会えなかったことをきっかけに、きっぱりと不倫をやめたばかりです。
「早川さんとは仕事の関係で知り合い、急速に惹かれて不倫関係になりました。当時は元カレと別れた直後だったから、私も寂しかったんだと思います。
でも、この前の年末年始になんだか無性に、情けなくなったんです。誕生日やクリスマスは私から無理を言って彼と会いましたが、それでもお泊まりデートはできなくて、ほんの数時間を一緒に過ごしただけ。そのときも虚しさを感じたけれど、会えていたのでまだ我慢できました。
でも、今年はあまり行動制限のない年末年始だったのに、彼は“年末年始は家族と過ごすから数時間の時間すら作れない”と言ってきて、それで『やっぱり不倫はダメだ』と完全に目が覚めました。私は彼と会えると思い込んでいたので、帰省の予定も立てていなくて。結局、自宅で一人ぼっちで過ごしました」
なんだかんだ言っても彼が優先したのは「家族」
「実は私、今回の年末年始に賭けていたんです。彼がちゃんと私との時間を作ってくれたら、略奪も計画しようかな… と。
彼はこれまで『妻よりも、美花を愛している』とか『大事なのは美花だけ』なんて言っていたけれど、結局は家族を優先させるんだなってことが、今回の年末年始で痛いほどわかりました。
本当に私を大事に思うなら『少しでいいから時間を作って!』と泣きながらお願いしている私を放っておくなんて、できなかったと思うんですよね。なんだかんだ言っても、彼が大事にしているのは私ではなく家族だったんだなぁと痛感しました」
年末年始の件をきっかけに、自分でも驚くほど冷静に関係を清算できたと話す美花さん。このタイミングで別れることができたのは不幸中の幸いだったと振り返っています。
「こういう出来事がなければ私はもっと彼に依存していただろうし、目が覚めるきっかけになってよかったと思っています。まわりにも何人か不倫経験のある女子がいますが、誰も幸せになっていなくて最後はボロボロ。でも私たちは違う、いつかは早川さんと一緒になれる… なんて信じていた自分が馬鹿みたいです。しょせんは不倫。やってはいけないことですから…。
今は脱力感がすごいです。これからはちゃんと、まっすぐな恋愛をしようと思います」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。