【33歳・片想いの相手と一線を超えてしまったケース】
麗奈さん(仮名)は、31歳のときに今の夫と結婚。交際半年のスピード婚だったそうです。しかし結婚後、ずっと片思いをしていた憧れの男性・松本さん(仮名)と一線を超えてしまい…。
「夫と付き合う前に3年間片思いをしていた松本さんは、私よりも12歳年上でいつも私を見守ってくれていた存在。仕事で知り合い、悩みがあるといつも松本さんに相談をして、的確なアドバイスをもらっているうちに恋をしていたんです。
2回告白しましたが、2回とも振られて。『君のことは妹のように大切だけれど、恋愛対象としては見られない』と。それで松本さんへの気持ちを吹っ切らなくちゃと付き合い始めたのが今の夫なんです。夫はとても優しくて、交際3ヶ月でプロポーズをしてくれ、私は結婚しました」
穏やかな結婚生活を送っていたある日、松本さんから2年ぶりにLINEを受信。そこには「久しぶりに会わないか? うまいものでも食おう」と書かれていたそう。
既婚の立場で相手をホテルに誘ってしまった
「主人のことを思い迷いましたが、今は既婚者の私だからこそ変なことにならないだろうと松本さんも考えてくれているのかなと思い、会うことにしたんです。そのとき、私はすでに松本さんへの気持ちを整理して夫を愛していると自分でも思っていたので…。
ところが実際に松本さんに会ったら、ひと目見たその瞬間に松本さんへの想いがぶわ〜っと溢れてきて…」
松本さんは下心があって麗奈さんを食事に誘ったわけではなく、単純に「久しぶりに会おう」というカジュアルな目的だったとのこと。しかし目の前にいる松本さんに対して一瞬で未練を覚えてしまった麗奈さんは、帰り際にホテルに行こうと誘ってしまったそうです…。
「ダメだというのはわかっていたのですが、少しお酒も飲んでいたし、勢いでした。『今日私を抱いてくれたら、二度と松本さんには会わない。ずっとあなたのことが好きだった気持ちを、これからは夫にしっかり向き合うためにもどうにかして整理したい。だから今夜だけは一緒にいてほしい』と泣いてお願いしました。
彼は最初のうちには困っていた様子でしたが、しばらくすると『わかった』と言って、そのままホテルに行きました」
体を重ねたのは1回だけ。今も残る未練と葛藤…
「その夜は、エッチをして1時間くらいおしゃべりして解散しました。約束通り、その日を最後にもう松本さんとは二度と会わないようにしようと思って、その日のうちに松本さんのLINEをブロックもしました。
一度きりの関係なら夫にもバレないだろうし、きちんと松本さんとの関係や気持ちを整理しなくちゃと思って。
だけど…、それ以来、松本さんとは連絡をとっていないけれど、今も毎日私は松本さんのことを考えています。一度でも体を重ねれば、気持ちが整理できるかなと思ったのに逆でしたね。
本当は今も、松本さんと連絡をとりたいし会いたいです。でも、それをしたらドロ沼の不倫に向かうだろうし、そもそも松本さんは私を好きなわけじゃないから苦しいです。松本さんは独身だけど、私生活のことを話さないから、もしかしたら彼女がいるのかもしれないし。
私は何をしたかったんだろう…、今は松本さんへの想いが深まってしまって、でも本人に連絡をするわけにもいかないし夫にも申し訳ない気持ちだし、自分がしたことが愚かで仕方ありません」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。