【34歳・モラハラ気質な不倫相手に振り回され続けたケース】
瞳さん(仮名)は、職場の同僚だった藤原さん(仮名)と2年間にわたって不倫。最初は気づかなかったものの、付き合っていくうちに藤原さんがモラハラ気質だと気付き、なかなか別れることができなかったそうです。
「藤原さんとは前職で一緒だったんですけど、職場では普通の人に見えていたのに、親密な仲になるにつれて私をコントロールしようとして。思い通りにならないとすぐに怒るし、デートもいつも彼の都合に合わせなくてはならなくて、2年間の不倫を終える頃には、心身ともに疲れて切っていました…」
紳士だと思ったのはオモテの顔。裏の顔はただの「モラハラ男」
「藤原さんは奥様と“お互いに無関心な仲”だと言っていて、実際私から見てもそんな感じで、藤原さんの帰宅が遅くても休日に私の家に来ていても、奥様から連絡が入ったことは一度もありませんでした。お子さんがいたので、お子さんのことを考えて離婚はしていないけれど夫婦仲は冷え切っていると聞いていて、2年も不倫していたのに奥様から電話がかかってきたところを1度も見たことがないのだから、きっと本当だったんだと思います」
最初のうちは、藤原さんの紳士的な雰囲気に惹かれたという瞳さん。しかし、不倫が始まってすぐにそれはオモテの顔で、本性はモラハラ気質だったと気づいたそうです。
「私の予定を全て把握していないと気が済まないし、自分が会いたいと思ったときに私が彼以外を優先しようとすると怒る。私を支配できないと不機嫌になる人でしたね。
たとえばウチに来ているときに食べたいものをリクエストしてきて、私が『それは作れない』と言うと『はぁ…。こんなこともできないの? 普通、リクエストされたら頑張って作るよね?』などと言い、作れないと延々と文句でしたね。
万事に対してそんな感じだったので、不倫を続けるにつれて私は自分の何もかもに自信を失い、心身ともに疲れてしまって…」
瞳さんが別れ話をしてもモラハラでねじ伏せてきて一向に話し合いは進まず、無理やりにでも別れようとすると、藤原さんが家に押しかけてきて居座わるなどの苦労が続いたそうです。
「やっと別れられたのは、藤原さんが別の女性を好きになってくれたからです。今は、職場に入ってきた中途採用の女性と不倫をしているみたいですね。最初は好きだと思って一緒に過ごしたけれど、3ヶ月目以降はどんどん自分がつらくなるだけでした。不倫だからつらい、というよりもモラハラをされている自分が惨めだったし、言い返しても何も変わらないし、身も心も疲れ果てました…。今は、なぜあんな安易に不倫に走ってしまったのか…、自分の選択がいかに誤りだったのかがよくわかります」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。