“a.m.”と“p.m.”ってなんの略?
たとえば会議の時間を手帳にメモするときなど、“a.m. 11:00”なんて書くことも多いですよね。
このように日常的に使っている“a.m.”と“p.m.”ですが、改めて考えると「そういえばなんの略なんだろう……」となる方も多いのでは。
そこで今回は、日ごろから目にしたり使ったりしている省略形についていくつかピックアップ!
まずは“a.m.”と“p.m.”について。
さて、どんな言葉の略語かわかりますか?
前回の記事はこちら>>「Care killed the cat.」と言われたら? 意味は? ケアが猫を…!?
正解は?
“a.m.”と“p.m.”、一見すると英語の省略形のように思えるかもしれませんが、実はラテン語の略語なのです!
“a.m.”は、ラテン語で午前を意味する“ante meridiem”の略。一方の“p.m.”は、ラテン語で午後を意味する“post meridiem”の略です。
ここで使われている“meridiem”は正午という意味で、“ante”が前、“post”が後を意味するので、
“ante meridiem”(a.m.)→正午の前、つまり「午前」
“post meridiem”(p.m.)→正午の後、つまり「午後」
となるわけです。
また、日本語では前述の通り“a.m. 11:00”のように表記しますが、英語ではこのように使いません。
正しい表記は“11:00 a.m.”というように時刻が前にくるのでご注意を。
また“11 o’clock a.m.”のように、「○時ちょうど」を表す“o’clock”と一緒に使わないのが基本です。
それでは話は変わって、「紀元前」を表す“B.C.”や「紀元後」を表す“A.D.”はなんの略かご存じですか?
正解は、“B.C.”は「キリスト生誕前」つまり“Before Christ”の略。
では“A.D.”はというと、実はこれもラテン語から来ているのです! ラテン語の“Anno Domini”の略で、「主の年に」という意味になります。
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普段何気なく使っているけれど、実はその語源や意味を知らないという言葉って意外とたくさんありますよね。ここOggi.jpでは今後もそういった話題に触れていきたいと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。