命にも関わる可能性のある「睡眠時無呼吸症候群」
よくメディア等でも目や耳にすることのある「睡眠時無呼吸症候群」。中でも「閉塞性睡眠時無呼吸」は、空気の通り道である上気道が睡眠中に狭くなる、または完全に閉じてしまい酸欠が起こり、睡眠が分断される状態を言い、場合によっては命にも関わる怖い病気。
ただ、自分がこの「閉塞性睡眠時無呼吸」になっているかは自分一人ではわからない人も多いのではないでしょうか。一緒に住んでいるパートナーやご家族に指摘されて初めて自分がそうだと認識できる人も多いはず。
しかし、レスメド株式会社が運営する睡眠専門情報サイト「レスメド スリープスポット」によると、実はこの「閉塞性睡眠時無呼吸」は遺伝をする可能性があるらしいのです。そのため、もし自分の親や親せきが「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の場合は要注意かも。そもそも「閉塞性睡眠時無呼吸」ってどうやって起こるのか? など気になる内容を見ていきましょう。
■そもそも「閉塞性睡眠時無呼吸」ってどんな状態?
そもそも「閉塞性睡眠時無呼吸」は、寝ている間に気道の全部または一部が塞がり、呼吸が妨げられる状態のこと。この病気を持つ人の多くの特徴は睡眠時に大きないびきをかき、また寝ている間に呼吸が止まってしまいます。そのため、夜間に良質な睡眠が得られず、日中には強い眠気を感じると訴える人が多いよう。
これは通常、呼吸の際に、喉周辺の軟組織が潰れることで起こるそうで、「閉塞性睡眠時無呼吸」の人は寝ている間に何度も呼吸が止まり、中には一晩に数百回止まる人も。そしてほとんどの場合本人には自覚がないんです。
肥満だけじゃない?「閉塞性睡眠時無呼吸」は遺伝する?
では、「閉塞性睡眠時無呼吸」はどんな人に起こるのでしょうか? メディアで「睡眠時無呼吸症候群」で取り上げられている人を見ると、“肥満が原因”というイメージもありますが、そもそもこの「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」は誰にでも起こる可能性がある病気。男性に限らず女性でも、そして大人だけでなく子供でも、睡眠時無呼吸になる可能性があります。
肥満によって呼吸器が圧迫されたりすることで、「閉塞性睡眠時無呼吸」になるということもありますが、気道が塞がれることによって起こるため、そもそも顔や頭蓋骨の形が発症リスクに関係している可能性があるとのこと。
つまり、親戚同士の顔が似ているのと同様、閉塞性睡眠時無呼吸を起こしやすい頭の構造を共有している可能性が高く、研究結果によると、家族に閉塞性睡眠時無呼吸の発症者がいる人の25~40%が同じ症状を持つ可能性があるそうなんです。
年末年始の帰省時に要チェック。悪化する前に対策を
ほとんどの「睡眠時無呼吸症候群」の人が、自分では自覚することができていないのもこの病気の怖いところ。周りから、睡眠中に「いびきをかいている」「睡眠中に息が止まっている」等を教えてもらわない限り、自分で睡眠時無呼吸症候群の発症を疑うことはないですよね。
しかし、もし家族に閉塞性睡眠時無呼吸症候群の人がいるのであれば、自分もその疑いがあるかも? 年末年始に久しぶりに家族と会う人や、いつもより家族との時間を多く過ごせる人は確認してみると、事前の対策ができるかもしれません。
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