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2022.12.03

「引き抜き」って具体的に何がどうなるの? 引き抜かれやすい人の特徴や判断状況、注意点を深掘り

引き抜きとは、他社から有能な人材をスカウトする言葉です。しかし、引き抜きの誘いを受けたからといって、喜んで二つ返事で承諾するのは注意が必要。本記事では引き抜かれる人の特徴や注意点を解説します。引き抜きが違法になる場合もあるので、しっかりと押さえておきましょう。

引き抜きって何?

引き抜きという言葉をご存じでしょうか? 引き抜きとは、他の企業から人材を自分の会社にスカウトすること。ヘッドハンティングと同義として捉えられますが、ヘッドハンティングの場合は、ヘッドハンティングを専門とする業者や転職エージェントが間に入り、優秀な人材をピックアップします。

引き抜きは、仲介会社がいるわけではなく、社員や知人が声をかけるケースが多いです。今回は、引き抜かれやすい人の特徴や引き抜きの方法、引き抜きの誘いを受けた際の注意点を解説していきます。

どんな人が引き抜かれやすい? その特徴は?

引き抜かれやすい人の特徴を解説します。あなたにもその可能性があるかもしれませんよ。

1:それなりの役職についている

引き抜かれる人の特徴の一つとして、すでに社内で経営幹部の一人であったり、管理職についている、という点が挙げられます。社内でそれなりの地位についている人は、優秀な人材とみなされ、即戦力になる可能性が高いからです。

2:高スキルや専門知識がある

企業が引き抜きをする理由は、自社の即戦力を求めているからです。ですので、高いスキルや専門知識をもつ人は、引き抜かれる可能性が高いでしょう。例えばしっかりとした業績があったり、専門知識や資格を持っていたりすると、声がかかりやすくなります。たとえ管理職についていない場合でも、高レベルの能力が見込まれればその対象となり得るのです。

3:業績に大きく貢献している

引き抜かれる多くの人が、会社の業績に大きく貢献しているという実績を持ちます。企業は、自社の業績を伸ばすための即戦力としての人材を求めているので、すでに実績と能力を兼ね備えている人材は、すぐにでも自社へ入社させたいと考えるからです。経営やマーケティングなどの知識は、他業界でも応用がきくので、幅広く活躍できる可能性があります。

4:業界で名が知られている

その業界である程度名が知られている人物は、他社からオファーがくる可能性が高いでしょう。高い業績や専門知識が深かければ、業界セミナーやフォーラムといった交流の場に登場する機会も増え、だんだんと名前や顔が認知されていくので、他社からの注目度も高くなっていきます。

携帯電話をみながら笑う女性
(c)Shutterstock.com

どうやって引き抜かれるの?

引き抜きといっても、一体どのように声がかかるのでしょうか。多くの場合は、飲み会や雑談の最中に行われているようです。雑談中やお酒が入っていたりする場面では、比較的カジュアルに会話が弾むため、お互いが少しリラックスした状態で話しやすいからという理由があるでしょう。

声掛けは、「よかったらうちに来てみるのはどう? 少し考えてみて欲しい」など、フランクな申し出から、後日相手から電話で正式に回答をもらうようなパターンもあれば、最初から強気で「うちに来て欲しい」と具体的な条件などを提示するパターンと様々あるそうです。

引き抜きが違法になる場合も…

実は、引き抜きが違法になってしまうパターンがあることをご存じでしょうか? 後々のトラブルを避けるためにもしっかりと覚えておきましょう。

例えば、会社に在籍している最中から、有能な同僚や部下多数を一度に引き抜き、会社に大きな損害を与えた場合、不正行為とみなされ会社は賠償請求をすることができます。そのような、社会的に相当性が認められず会社が不利益を被ってしまうケースは、不正行為が成立することがあるので注意が必要です。

携帯電話をみて叫びながらガッツポーズをする女性
(c)Shutterstock.com

引き抜かれる時の注意点

引き抜きの誘いを受けるということは、自分の能力が認められたということ。しかし、実際に引き抜きの話を受けるかどうかは慎重になる必要があります。

1:うまい話には注意が必要

何事においてもそうですが、誰もがうらやむようなうまい話には、何か裏がある場合がありますよね。引き抜きの誘いを受けたからといって、二つ返事で承諾するのではなく、きちんと細かな条件まで確認する必要があります。働き方や給与面、福利厚生面などで、「そんな話はしていない」と後からトラブルに発展しないように、しっかりとすり合わせておきましょう。

2:給与や福利厚生などの条件は入社前に確認

仕事内容のことは積極的に確認ができても、給与や福利厚生などの条件は、なかなか聞きづらいと感じる人も多いでしょう。ですが、入社後に、実は給与が満足な額ではなかった、残業が増えてしまった、有給休暇日数が前職よりも少なくなった、といった不満が出てしまっては手遅れ。魅力的な一面にすぐに飛びつくのではなく、入社する目にしっかりと現実的な条件も考慮し、決断をしましょう。

デスクで仕事をしながら笑顔を向ける女性
(c)Shutterstock.com

引き抜かれる際の判断条件

引き抜きの誘いを受けた際、どのような条件から受けるか受けないかを判断をしたらよいのかを解説します。

1:職場環境

新しい職場環境で、自分はどのようなポジションにつき、どのような役割が与えられているのかを細かくすり合わせておく必要があります。例えば、あなたがプロジェクトリーダーとして管理職につくと想定しましょう。そのプロジェクトではトラブルなどが起きていないか、現場での不平や不満は高まっていないかなど、ネガティブな状況にあるかどうかは、できる限り把握をしておいた方がよいでしょうね。

2:給与・福利厚生

給与や交通費、残業・休日手当の有無などの条件は、遠慮せずに細かく聞いておきましょう。曖昧なまま入社してしまっては、後々トラブルになる可能性もあるので、そのような情報は集めておけば役に立ちます。

また、その会社の業績や経営状況もお忘れなく。引き抜かれてすぐに、会社が立ち行かず倒産なんてことになっては大変です。業績を回復するため即戦力として引き抜かれた場合は、長時間労働になったり、休日返上で働かなければならない可能性もあるため、給与や福利厚生だけでなく、総合的に判断をすることが重要です。

最後に

引き抜かれることは、自分の能力が認められ大変喜ばしいことですが、いい面だけを見て即決してしまうと、入社後にイメージしていた働き方や給与面で齟齬が生まれる恐れがあります。ですので、細かな条件の確認や情報収集をしっかりと行い、今の会社と比較し総合的に判断をしましょう。後悔しない会社選びができるよう、日頃からビジネス情報にアンテナを張っておくことも大事かもしれませんね!

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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