そもそもなぜ泣いてしまうの?
悲しかったり、うれしかったり、面白かったり、いろいろな場面で泣くことがあるかもしれません。この記事では、そんな「泣く」という行為や泣かない方法について見ていきます。
まず、涙には3つの種類があることを知っていますか? 1つ目は、網膜や眼球を保護するための涙(生理的分泌)、2つ目は外部からの刺激によって出る涙(反射的分泌)、そして3つ目は感情が動いたことで出る涙(情動的分泌)です。
私たちが日常で「涙もろい」という時には、この「情動的分泌」が多い人のことを指すのがほとんどでしょう。
では、「情動性分泌」はどのようなメカニズムで行われるのでしょうか? 実は、その仕組みはまだしっかりと解明されてはいないのです。かつて、ストレスで生じた有害な物質を体外に排出するために流れるのではないかという仮説がアメリカの生化学者・フレイ博士によって提案されましたが、今は否定されています。
泣かない方法ってあるの?
涙もろいということは悪いことではありませんが、ちょっとしたことで泣いてばかりいると周囲が困ってしまいますね。そこで、すぐに泣いてしまわないようにするための方法をお教えします。
1:ありのままの自分を受け入れる
自己肯定感が低いと、ちょっとしたことで挫けてしまいます。あまり自分を否定せず、「ありのままの自分」を受け入れてみましょう。
たとえば失敗しても、現状を受け入れていれば、反省すべき点は反省し、前に進むことができます。必要以上に自分を責めたり、落ち込んだりしなくなるのです。
2:聞き流す
人の言うことをいちいち真に受けていては身が持たないということがあります。相手が感情に任せて言った言葉は聞き流してしまいましょう。
また、自分とはまったく違う考え方をする人の言葉も結構ストレスになるものです。「世の中にはいろいろな人がいるから」というふうにとらえ、いい意味で聞き流していくのも、泣かないためのテクニックのひとつと言えるでしょう。
3:泣かないと決める
よく泣く人にありがちなのが、人前で泣き顔を見せることに慣れてしまっていること。そこで「人前ではもう泣かない」と決意しましょう。
強い気持ちを持つことで、簡単に泣き顔を見せることは少なくなるはずです。
人前で泣きそうな時に泣かない方法を紹介
もう、今にも泣いてしまいそうな時に、涙を止める方法もあります。人によって、さまざまな方法があることでしょう。いざという時に使ってみてくださいね。
1:見上げる
涙があふれてしまいそうになったら、上を向いてみてください。次第に、泣きたい気持ちが落ち着いてくるとか。もし、顔を上に向けるのが難しいシチュエーションであれば、目だけを上に向けても同じ効果があるようですよ。
2:手をグーパーする
手を握ったり開いたりすることで、手に神経が集中し、涙が出るのが収まってくるといわれています。涙が出そうになったら、ゆっくりと手を握ったり、開いたりしてみてください。深呼吸を交えるのもよさそうです。
3:別のことを考える
別のことを考えることで、気を紛らわすのも手です。楽しいことや処理すべきタスクなどを考えて、泣きそうなことから心を遠ざけます。
もし泣いてしまったら?
一生懸命こらえても、涙が出てしまったら? そんな場合の上手なごまかし方がありますよ。
1:深呼吸をする
出始めた涙を、それ以上出さないようにするには、深呼吸がおすすめ。深呼吸にはリラックス効果があるので、心を落ち着かせることができます。
でも、上司などから叱られた場合には、深呼吸はため息と間違えられてしまうかもしれません。そんな場合は、先程お伝えしたように、舌先を噛むなどして一旦我慢し、あとで場所を変えて深呼吸するといいですよ。
2:場所を変える
こらえていた涙が出始めて、もう止まらない! という時には、もう場所を変えてしまいましょう。「すみません、ちょっと気分が悪いのでお手洗いに」「コンタクトレンズがずれてしまいました」などと言い訳をしてその場から立ち去るのがおすすめです。
トイレなどで深呼吸をするなどして心を落ち着かせたら、まずは元の場所へ戻り、「申し訳ありませんでした」とお詫びを。少し時間を置くことで、相手も感情的になるのを抑えられているかもしれません。
3:上手に隠す
出てしまった涙を戻すことはできませんよね。泣いてしまったら、相手に気づかれずにそっと涙を拭きましょう。もっとも簡単なのはくしゃみや咳に見せかけること。くしゃみをしているようにして、顔を手のひらで覆い、そっと涙を拭くのです。
「そんなに急に演技できない…」という人には、目にゴミが入ったふりもおすすめです。「あれ、おかしいな」という表情をして、目を軽く抑えましょう。相手に気づかれずに涙を拭くことができますよ。
我慢し続けるのは体に毒?
涙を止める、あるいがごまかす方法を紹介してきましたが、泣くことでストレスを発散しているという側面もあるでしょう。裏を返せば、泣くのを我慢するのは、ストレスを自分の体の中に押し込めている、という考えることも可能です。
ひとりになれる場所や時間を見つけて思い切り泣くのも大切なこと。我慢ばかりせず、泣く時間もつくりましょう。「泣こうと思って泣くのは難しい」という人は、泣きやすいストーリーの映画やドラマなどを見て、泣くきっかけにするのもいいですね。
最後に
涙の種類や止め方、泣いてしまった時の対処方法などを紹介しました。泣くことは決して悪いことではありませんが、大人にとっては時と場所を選ぶことは大切です。ちょっとしたことで泣いてばかりいると、周囲を困らせるばかりでなく、あなた自身の信用に関わることもあるでしょう。
人前で泣きやすく困っているという人は、ぜひご紹介したワザを駆使してみてくださいね。
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