今回のテーマは、アナウンサーのネイル事情
手元は意外とよく映ります。食リポで器や箸を持つ手や、大きなモニターの中の何かを指し示す時、ぐっと手元がズームインされてしまいます。ささくれ、割れた爪、伸びたネイル… 画面に大写しになった瞬間、頭を抱えたくなります。
はげていたり、欠けていたりすると目立つので、マニキュアはどうしてもマメに塗りなおす必要が生じます。ということで、ジェル派か、素の爪派かにアナウンサーは大体分かれるかと思います。
映り込んだときに邪魔にならない、が大前提
洋服と同じように、ネイルにも明確な決まりはありません。
▲入社3年目の忽滑谷こころアナのネイルはこんな感じ!
映り込んだ時に邪魔にならないよう、目立ちすぎないもの、華美でないもの、というのが暗黙のルールです。
また昔、スタッフから「“青”はごはんが美味しく見えない色だから避けてほしい」と聞いたこともあります。
そうなると、ピンクやベージュなどの肌なじみの良い色、デザインはワンカラーやグラデーションなどと、そんなにバリエーションはありません。ネイルサロンに行っても、ストーンやホログラムの多用はできません。
▲入社5年目の市來玲奈アナのネイルはこんな感じ!
コロナ禍を経て「素爪」派に移行
私も入社以来ジェルでしたが、おととし素爪派に。
というのも、ネイルサロンに通うこと約10年。毎回同じデザインでもいいのですが、なんとなく前のものから変化がほしいなと、色やデザインを変えていたら、出来ることはやり尽くしてしまった感がありました。
段々と考えるのが面倒になってしまい、伸びてしまったのが分かりにくいようにクリアベースのフレンチで、幅を変えることを繰り返すようになりました。
よく言われることですが、ネイルは自分のためにやるもの。視界に入る自分の爪がかわいいと、モチベーションが上がったり、仕事でもうひと踏ん張りできたりしますよね。
そのネイルで心がときめかなくなってしまったので、コロナ禍でネイルサロンがお休みだった時期にちょうど止め時かと思い、ジェルはやめることにしました。
今はたまに仕事の内容に合わせてマニキュアを塗りますが、基本的には放置していまっているので、指をさす際にはペンなどを使ってごまかしています(笑)。
ネイルで得られる「ときめき」は、ペディキュアで
一方、アナウンサーの足元はほとんど映ることがないので足のネイルは特に制限がありません。
去年のクリスマス、アナウンス部の同僚とプレゼント交換をしました。
岩本アナからもらったのは、真っ赤なネイル。こっくりと深みのある赤に一目でほれぼれとしてしまったのですが、休みの日限定とはいえ、手に塗るのは私にはちょっと勇気がいる… ということで足に塗ってみたところ、効果は絶大でした。
靴を履き替える時、パンプスがぽろっと脱げてしまった時、ストッキング越しに透ける“赤”を見ると、気合が入ります。
こんな些細な仕掛けで気持ちを持ち直せると、少し自分も大人になったなと感じます。
日本テレビアナウンサー 徳島えりか
1988年9月生まれ、東京都出身。O型。慶応義塾大学 法学部政治学科卒業後の2011年4月、日本テレビに入社。現在は、『シューイチ』『news every.』を担当。Instagram → @tokushima_erika