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2022.11.11

年末の大掃除はいつからするのが正解? 時期や意味、効率よく進めるコツをご紹介

年末の大掃除は、12月13日から28日の間に行うことが望ましいとされています。その理由やもともとの意味、大掃除をしない方の割合などについてまとめました。また、効率よく大掃除を進めていくコツについてもご紹介します。

年末の大掃除はいつからするのが正解?

掃除
(c)Shutterstock.com

年末の大掃除は、煤払い(すすはらい)がルーツとなった行事です。かつては囲炉裏やかまどなどの煤が出るものが家の中にあったため、年末にまとめて煤を払い、きれいな状態で新年を迎えるようにしていました。

煤払いは旧暦12月13日に行われる行事ですが、現在では新暦の12月13日に行われることが一般的です。多くの神社でも年中行事の1つとして、12月13日に煤払いを行っています。

なお、掃除をする場所が多く、1日ですべての掃除をできないこともあるでしょう。家や敷地が広大ではない場合でも、障子の張り替えやエアコン、換気扇などまで丁寧に掃除をする場合は、何日もかかってしまいます。

江戸時代には12月13日を煤払いとして「掃除の初めの日」として位置づけ、大掃除も含めたお正月の準備を始めていきました。

また、12月29日と31日、1月1日は大掃除にふさわしくない日とされていたため、遅くとも12月28日までには大掃除を終えるようにしたようです。

伝統にならい、今年は12月13日に大掃除を始めてみてはいかがでしょうか。いつもより少し早く取り組むことで、何かと慌ただしい年末年始の期間も余裕を持って過ごせるでしょう。

年末の大掃除の本来の意味は?

年末の大掃除は1年の汚れを落とすというよりは、お正月を迎えるために行う行事です。お正月には福を授ける年神様(としがみさま)が来てくださるので、家の中を美しく掃除し、気持ちのよい状態で迎えましょう。

また、台所には荒神様(こうじんさま)というかまどの神様がいるので、気持ちよく過ごしてもらうためにも、台所や水回りは特に念入りに掃除をします。

年末の大掃除をしないという選択肢はあり?

年末の大掃除は義務ではありません。実際に約3割の方が、年末に大掃除をしないというデータもあります。年末に旅行する方、年末年始の休みのためにまとめて仕事をする方なども多いので、大掃除どころではないというケースもあるでしょう。

実際のところ、小掃除をこまめにしていれば、大掃除はする必要はありません。しかし、本来の「年神様を迎える」という意味は達成できないため、年末にいつもよりも念入りな掃除をする時間を設けてみてはいかがでしょうか。

年末の大掃除を効率よく進めるポイント

スケジュール
(c)Shutterstock.com

家の中を徹底的に掃除することで、快適な暮らしを送れるだけでなく、新年をフレッシュな気持ちで迎えられます。今年はいつもよりも効率よくきれいにしたい方は、次のポイントを意識して大掃除に取り掛かりましょう。

・スケジュールを立てる
・チェックリストを作成する
・不用品を捨てておく
・業者に依頼することも検討しよう

それぞれのポイントについて解説します。

スケジュールを立てる

1日にすべての場所を掃除するのは身体的にも負担が大きいです。普段しないような作業をすることで体力を消耗し、翌日の仕事に支障が出るのでは困ります。無理なく大掃除を遂行するためにも、場所ごとに分けてスケジュールを立てましょう。

煤払いに合わせて大掃除をするのであれば、12月13日~28日の約2週間あります。週末も2回含まれるので、「今日は換気扇とシンク、冷蔵庫のみ」「来週の土曜日は窓と網戸の掃除」のように計画的に進めていきましょう。

チェックリストを作成する

スケジュールを細かく立てるだけでなく、掃除し忘れる部分がないようにチェックリストを作成しておきます。例えば、「各部屋の照明器具の中を拭く」「リビングの床を水拭きする」のようにスポットごとに細かくリストを作成しましょう。

チェックリストを作成することで掃除漏れがなくなるだけでなく、1つ1つクリアする達成感も得られます。より美しい状態で年神様に来てもらうためにも、細部まで手を抜かずに掃除をしましょう。

不用品を捨てておく

掃除をしてから不用品を捨てるよりも、掃除前に不用品を捨てておくようにしましょう。不用品で占められているスペースもきれいに片付けられるので、掃除がしやすく、効率性が向上します。

なお、不用品は正しく分別して捨てることが必要です。新しい気持ちで新年を迎えられるよう、自治体のゴミの日のスケジュールを確認して年内に廃棄できるようにしておきましょう。

業者に依頼することも検討しよう

家の中や庭、玄関回りなど、掃除をすべき場所は多くあります。そのすべてを丁寧に掃除するのは骨の折れる作業です。業者に掃除を依頼することも検討し、負担をかけずに大掃除を済ませるようにしましょう。

すべてを業者に依頼すると高額になりますが、水回りだけ、エアコンだけのようにポイントを決めて依頼すると比較的安価に済ませられます。ただし、業者に依頼する場合は、年末は混み合うので早めに予約するようにしましょう。

年末の大掃除! 場所別のポイント

エアコン掃除
(c)Shutterstock.com

短時間できれいにするポイントを、場所別にご紹介します。大掃除をしたいけれども思うように時間を取れない方も、ぜひご覧ください。

トイレ・洗面所・浴室

トイレや洗面所、浴室は、いずれも汚れが溜まりやすく、掃除しにくい場所です。例えば、黒カビが生えているときは、根が深く、簡単には落とせません。次の手順で、根こそぎ汚れを落としましょう。

1. カビの部分にキッチンペーパーを敷く
2. キッチンペーパーの上から、カビ取り用の液体洗剤を振りかける
3. ラップで密閉して、20分ほど放置する
4. ラップとキッチンペーパーを取り除き、水洗いする

水垢がついている場所には、重曹水を作ってスプレーしましょう。シャワー椅子や洗面器などの水垢が簡単には落ちないときは、重曹水をバスタブに張り、椅子や洗面器を漬け置きします。

キッチン

キッチンは、油汚れが溜まりがちな場所です。熱湯で掃除すると落ちることがありますが、それでも落ちないときは、熱湯と洗剤に漬け置きしましょう。例えば、ガスコンロの部品などはジッパー付きの耐熱ポリ袋に熱湯と洗剤と一緒に入れて、20分ほど漬け置きします。

排水口の汚れは、重曹を直接振りかけて5分ほど放置し、水で流しましょう。その際、スポンジでこすると、さらに美しく仕上がります。

エアコン

エアコンはフィルターを外す前に、外枠全体に掃除機をかけてホコリが落ちないようにしておきましょう。また、フィルター自体も掃除機をかけてから外すことで、ホコリが舞い上がるのを回避できます。

掃除機をかけてから、フィルターを水洗いしましょう。なお、掃除機で吸った側の反対から水をかけると、フィルター内にホコリが入りにくく、よりすっきりと汚れを落とせます。ファンの部分の汚れがひどいときには、専門業者への依頼も検討しましょう。

玄関

玄関は住宅の顔です。きれいにすると印象が変わるので、念入りに掃除をしましょう。まずは掃除機でホコリを全体的に取り、三和土の部分にある靴などをすべて除けてから水拭きします。ドアや手すり、門なども水拭きすれば、さらに美しい玄関の完成です。

美しく掃除してから新年を迎えよう

新年
(c)Shutterstock.com

大掃除をすることで、より気持ちの良い新年を迎えられるでしょう。また、掃除をすると設備の不具合などにも早く気付くので、家をより良い状態に管理できるというメリットもあります。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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