ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#121>
前回記事:『“好き”が長続きせず別れたくなる… 私は誰とも結婚できない?』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
結婚したいアラフォー女です。もう何年も真剣に婚活していますが、どうしてもうまくいきません。高望みのせいもあって(自覚あり)なかなか恋愛に発展せず、やっと彼氏ができても相手に結婚願望がなかったり… 結婚相談所に登録したこともありますが、合わずにすぐ退会してしまいました。どうすれば結婚できますか? アドバイスが欲しいです。
漠然と「素敵な人」を探していませんか?
大前提として、結婚は人生の数ある選択肢の一つです。無理にするものではありませんし、タイミングも人それぞれ違って当然。世間で適齢期と言われる時期を過ぎたからって、焦る必要もありません。
ただ相談者さんのように、結婚願望のない彼氏に振り回されたり、結婚相談所に登録してもダメ、もう何年も婚活がうまくいかず悩んでいる…… という女性には、闇雲に婚活を続けるのではなく、いったん立ち止まって自分を見つめ直してみることをお勧めします。
−−これまでの婚活を振り返ってみてください。ただ漠然と「素敵な人」を探し続けてきませんでしたか?
確かに、世の中に「素敵な人」は山ほどいます。けれども当たり前の話ですが、恋愛も結婚も実際に出会った人としかできません。
韓流スターやアイドルがどれだけ素敵で好みでも、画面越しの彼と恋愛できるのは脳内だけ。この世の何処かに存在はしていても、リアルで出会わない限りは恋愛・結婚対象外です。
そんなことわかってるよ、と言われてしまうでしょうか。
しかし、韓流スターやアイドルとの結婚を夢見ていなかったとしても、これまで出会った男性たちのことを「この性格でもう少しイケメンなら」とか「もう少し話が面白ければ」など、まだ見ぬ他の誰かと比較してダメ出ししてきませんでしたか?
結婚は、出会った人としかできません。……つまり、相談者さんが結婚できる相手は、これまでに合コンやマッチングアプリや結婚相談所で出会ってきた男性たちなんです。
相手を評価する前に、優先順位を決めること
物件探しに例えるとわかりやすいです。
サイトには物件情報が溢れていて、家賃その他の制約を考慮しなければ、素敵な部屋は次から次へ見つかります。しかしリアルにそこで生活することを考えると、内見するのは「身の程にあった部屋」ということになりますよね。
そして、良さそうな部屋をいくつかピックアップしたら、実際に暮らすイメージが湧くかどうか中を確認させてもらうわけですが…… ここで重要になるのが優先順位です。
「日当たり抜群だけどちょっと古い」とか「間取りはベストだけど床の色が気に入らない」とか細かいダメ出しをし始めると、どれだけ見て回ったところで決められません。すべてが完璧な部屋などそうそうないからです。
即決できない間に別の誰かが先に契約してしまう可能性もあり、そうなると後から惜しいと思っても後の祭りです。
日当たりや間取りの優先順位が高いなら、そこは妥協しない。しかし優先順位が上位でない古さや床の色などは「後から工夫しよう」と考えられる人から部屋を決めていきます。
相談者さんが思い描く結婚生活に、どうしても必要な要素は何でしょうか。
「一緒に幸せな家庭を築きたい」と言ってくれる相手であることが、まず第一ですよね。相談者さんは結婚したいのだから、結婚願望のない男性はどれだけ他が素敵でも論外です。
相手を評価する前に、優先順位をはっきりさせておきましょう。その上でもう一度、婚活をリスタートしてみてください。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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※画像はすべてイメージです。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。