ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#119>
前回記事:『上司と不倫2年… 別れるべきとわかっていても、怖い。』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
30歳、未婚です。彼氏ができても好きな気持ちが長続きしません。今付き合っている彼氏のことも、最初は好きだったのに3ヶ月で嫌なところが目につき、価値観の相違から違和感に耐えられなくなって… もう別れてしまおうかと悩んでいます。自分自身が意見を否定されると傷つくから、相手にも本音が言えなかったり、昔から関係を深めることが苦手。私は誰とも結婚できないのでは、と不安になります。
彼が思い通りに動かないのは、当たり前のこと
互いに気持ちが盛り上がって交際を開始しても、3ヶ月も経てば少しばかり冷静になり、恋の魔法も薄れ始めます。そうすると、それまで見えていなかった(見ようとしていなかった)ところが目につき出すもの……。
惹かれ合った二人なわけだから、フィーリングが合って、意気投合したはずです。私と彼は似たもの同士、などと感じたかもしれません。言葉にせずとも考えていることがわかったり、食事の好みや笑いのツボが共通していたり。
けれども時間が経ち距離が近づくにつれ、彼は想定外の言動をとるようになります。なんで? どうして? と違和感を覚えることが増えます。
ただ、恋人とはいえ、そもそも彼はまるで違う人生を生きてきた他人。自分の思い通りに動かなくても当たり前なんです。
しかし恋の魔法によって、彼は特別、彼なら分かり合える、と感じていただけに、思い描いた「彼像」から外れた振る舞いを目にするたびにガッカリしてしまうんですよね。
心を閉さず、対話をしましょう
彼が想定外の言動をしたとき、理解できない点があるのなら、その都度「どうしてそう思うの?」「どうしてそういう行動をしたの?」と尋ねてみてはどうでしょうか。
彼の返答に納得のいかないポイントがあれば、自分の考えもはっきり伝えましょう。
意見を主張することは、相手に対する否定ではありません。対話です。対話は、相手の考えを知り・受け容れ・尊重するのに欠かせないもの。どんなに気の合う相手でも、対話せずわかり合える人などいません。
理想と違ったからと幻滅し、がっかりしたまま心を閉ざして、そのたびに別れを選んでいたら…… 誰ともそれ以上の関係を築けずに終わってしまいますよね。
対話を恐れず何度も何度も意見の交換を繰り返して、そうやって少しずつ相手のことが理解でき、信頼関係が確立されていきます。
一方で、すべてを理解し合う必要もありません。
繰り返しになりますが、恋人でも夫婦でも他人なのだから、考え方も習慣も価値観も違って当然なんです。
大切にしていること・譲れないポイントはとことん対話するべきですが、そうでないところまですべての意見を統一しようとするとお互い疲れてしまいます。
私は私、彼は彼。「どうぞ、お好きに」という寛容さを持ち合わせておくことも、永く良好な関係を続けるコツです。
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※画像はすべてイメージです。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。