一難去ってまた一難… 人生、気が休まることがないかもしれない
前回のコラムを書いていた2週間前は、認可保育園に内定するかどうか、ドキドキ電話を待っている時でした。
そして、予測はしていたものの、年度の途中入園のハードルは高く、あえなく落選。
ニュースでしか聞いたことのなかった、いわゆる“待機児童”というやつになりました。すでに仕事復帰は果たしているので、毎日ベビーシッターさんに頼る日々。
しかし、そんな落ち込みから一転! 非認可ではあるものの、ここに行かせたいなと思っていた保育園から空きが出たとの連絡がさっき来ました!
ということで、今週はスキップしちゃいたいくらい、心が軽い。
婚活、妊活、、、もう安心して生きていきたいのに、今度は保活。
人生、気が休まる時なんて来ないのか。
育休から復帰。新しく始めた仕事のこと
さて、アメリカから本帰国し、NYの会社を退職し、育休から復帰した私は今何をしているのか?
実は8月から新しい仕事を2つスタートさせました!
そして、そのどちらもインスタグラムからの出会いで縁が繋がるという、なんとも現代的な転職を実現させたのです(Linkedinでもないところが衝撃です笑)。
SNSで仕事に出会う場合、そこに投稿している私の経験や実績、興味、人間性が仕事内容に繋がっていきます。
このOggiの連載も含めて、私が人生において大事だと思うことをたくさん綴っていたことが、結果として仕事を得るまでになる、価値がある行為だったと改めて感じることになりました。
まず1つめは、育休や産休から復帰する女性をサポートし、多様な働き方が実現出来る社会になることを目指すあるプロジェクトのマネージャーをやることになりました。
なんと、今の私に適している仕事なんだ!
オーストラリアを拠点として、APAC展開をしているDEIコンサルティングファーム「The Dream Collective」に所属して、このプロジェクトを進めています。
台湾系オーストラリア人であるこの会社の女性CEOが私のインスタグラムを見ていてくれて、2年ほど前にDMが来たのが繋がりの始まりです。
外資系で働いた経験もないですし、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)という領域は私にとっては踏み込んだことのない領域。
しかし、私が女性のキャリアアップへのサポートに注力していることを評価してくださり、「私のチームで一緒に働きませんか?」と言って頂きました。
英語が流暢に話せないのはチーム内で私だけです。
ただ、日本市場を理解していること、日本企業での長い経験を買ってくださり、さらに育休からの復帰というフェーズを活かせる仕事を任せてくれたのです。
日本における女性の働き方の変革や多様なキャリアアップは、私にとってNYに移住してからずっとフォーカスしてきたテーマです。
私個人での発信だけでなく、大きな組織と共に、日本社会にインパクトを与えられる経験が出来ることはこの上なくやり甲斐があります。
また、この先、自分自身でビジネスを作り上げていくためにも、このグローバルな組織でセールスやマーケティング、プロジェクトマネージメントを経験できることは最高の機会です。
これだけでも、今働く価値がある仕事です。
しかし、この仕事が決まった頃、奇跡的にもう一つの縁がインスタのストーリーで流れてきました(笑)。
こんなにインスタに生かされているって、笑っちゃいますよね。
「特定非営利活動法人Waffle」というNPOをみなさんご存知でしょうか?
女子中高生にプログラミングの技術を無償で教えてあげることで、テック業界のジェンダーギャップを解消することを目指してる組織です。
この組織との出会い、私がなぜここで経験を積みたいと思ったか、今任されていること、日本とアメリカのNPOの比較など、書きたいこと、伝えたいことが満載なので、その話はまた次回。
育休から復帰するも、産休前と同じ仕事ではなく、2つの違う組織で、新しい仕事を始めた私は、容易に想像出来るかと思いますが、毎日全てがフル回転で、本当に自分らしい新たなキャリアをスタートさせたと思わずにはいられません!
こんな熱量を読者の方に次回もたくさんお伝えします。
古瀬麻衣子
1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。
Instagram:@maiko_ok_
HP