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2021.10.18

キャリアアップしたくてもどうしていいか分からない人が意識的に持つべき思考は…<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#41>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、明確な目的を持つことの重要性の話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

明確な目的をクリアにすることの重要性

これまでの連載はこちら

10月も後半に入り、私も妊娠8ヶ月。妊娠後期に突入しました。一気にお腹が膨れ上がってきまして、デスクに長時間座っているのも、寝るのも今まで通りにはいかなくなりました。産む直前まで仕事をする予定ですが、未知の領域だなと予測がつきません。

しかし、アメリカではビッグな体型の女性も多いので、電車に乗っていても妊娠に気付かれないことが多くて、席を確保するにも一苦労です。

そんなアメリカならではの妊婦生活を送っていますが、最近よく考える“ある視点”を今回はシェアしたいと思います。

目的を言語化するアメリカの文化に触れて起きた私の変化

(c)Shutterstock.com

私は特にこの1年、日本人以外の方々と仕事をすることが多くなったのですが、その様々なシーンで、「これをやる目的は何?」と質問されることがとても増えました。

このイベントの目的は? このキャンペーンの目的は? この戦略の目的は?

どんな仕事でも目的なく行う作業は存在しないとは思うものの、日本で仕事をしていた時は、チーム内で何度も目的について確認し合う瞬間は少なかったことは確かです。

特にクリエイティブな作業の中では感覚的なことが大事だったりして、ロジカルに言語化せずとも、暗黙の了解の中で、目的をある程度共有しているような気持ちになっていたなと思います。

日本が曖昧な文化を好むのか、私がたまたまそんな環境にいなかっただけなのかは定かではありません。

しかし今は、毎回ミーティングの度に、自分の中にクリアな目的が見えているか、そこに向かうためにマイルストーンを踏んでいるのかをはっきりさせておかないと、痛い目に合うという…。

私が向かう場所がはっきりしていないと、的確なサポートが出来ないと、よく指摘を受けます。本当におっしゃる通りな訳です。

キャリアカウンセリングで感じた目的意識の薄さ

(c)Shutterstock.com

これは私がキャリアカウンセリングをしている時にも同様のことを感じます。

よくあるご相談として、「海外で働きたいんです。海外の空気や文化が私に合っているので。どうすればいいですか?」という声がよくあるのですが、私は毎回聞き直します。

「海外で働く目的は何ですか?」と。

海外の空気が好きであれば、旅行で十分です。でも働くとなると、話は別。就労ビザが必要になりますし、働き先を探すこともそう簡単ではありません。そのハードルを越えるための労力が並大抵のことではないので、途中で挫折する方も多い。

そんな時に、明確な目的を持っているかどうかが確実に結果に効いてきます。

働きたい分野、身につけたい能力、欲しい機会、そこで達成したい目標がしっかりあれば、そこに関係する人たちのサポートを受けられますし、情報も入ってくるようになります。

何をするにも、自分自身がどうなることを求めているのかが自分の中ではっきりしていないうちは、確実な進捗を得ることは出来ません。

ある時、こんなご相談もありました。

「会社の昇進試験を受けている最中に妊娠が発覚しました。子供を産みたいけど、育休を挟むと昇進を一旦諦めることになるので悔しいです。麻衣子さんならどう考えますか?」と。

私はこう返答しました。

「私なら、キャリアアップしていくことが人生において大事なこととして明確なので、出産はするものの、3ヶ月以内に職場復帰することを約束するので昇進試験を受け続けられるように会社に交渉します」と。

その方は、そこまでしてでも昇進したいとは思っていない自分がいたことに気がついたそうです。昇進試験を受けてはいるものの、強い目的意識はそこになかったと。

明確な目的があれば、自ずと行動できる

ここから分かることは、自分が望むもの、目的が明確になっていれば、行動の仕方が見えてきますし、得体の知れないモヤモヤに侵されることもないということです。

いっときの感情や雰囲気に流されることなく、障壁にぶち当たった時は、自分が何のためにそこに向かいたいのか、“明確な目的”が存在するかどうかを見直してみてください。そこさえクリアになれば、案外進むのは簡単だったりします。

至極当たり前のことを偉そうに書いていますが、意識的にこの思考を持っている人は多くないと感じています。ご参考までに。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
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Oggi5月号46ページに掲載しているアルアバイルのライトベージュのジャケットの値段に誤りがありました。正しくは¥49,500になります。
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