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2021.10.25

目的にフォーカスすれば、自ずとどう行動すべきか見えてくる!<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#42>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、目的意識の話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

あなたの目的意識は? 今一度考え直すチャンス

これまでの連載はこちら

日本もニューヨークも一気に気温が下がって、秋ならぬ、冬を感じる季節になってきました。

私は先日、出産前最後の海外旅行と称してカナダに行ってきたのですが、その目的はスケールのデカイ紅葉を見るため。

紅葉なんて日本でも日光とかで見てたしと思っていましたが、国旗に楓が入るほど、メープルが売りの国。

日光と一瞬比較してしまったことを平謝りしたいくらい、凄まじい紅葉の景色が至る所に広がっていて、車でどこまで行っても、赤と黄色とオレンジに輝く山々が追いかけてくる。

こんな絶景なら、例え妊娠8ヶ月で国際線に乗る不安が多少あったとしても、心の癒しや子供が帯同しない最後の旅という目的を持って来てよかったと心底思えまして、ニューヨークから1時間半のフライトで行ける幸せを噛み締めました。

そんな旅の数日後、私は日本のある会社から依頼を受けて、働くママを対象としたイベントでお話をさせて頂く機会がありました。

ニューヨーク駐在の奥様達と話して気づいた私の信念

(c)Shutterstock.com

その会社は産休・育休や夫の海外駐在などで一度キャリアがストップしてしまった女性に対して、キャリアアップのサポートをしている人材派遣会社でした。

駐在の奥様が多いニューヨークでは、日本帰国後の再就職に不安を抱えている方も多いので、その方々に向けて私の会社で情報発信をしたく、その会社へコンタクトをしたことがきっかけでした。

創業者の方々から、ぜひ私の経験やマインドをシェアして欲しいとお願いされたので、1時間という限られた時間でしたが、キャリアスタートから現在に至るまでの心の動きや、どんな決断や考え方をしてきたかを洗いざらいお話しました。

そして、最後のQ&Aの際に出た2つの質問がとても印象的で、それに答えた自分が、共通するひとつの信念に基づいているような気がして、ここで読者の方々にも共有したいと思いました。

質問ひとつ目

(c)Shutterstock.com

ひとつ目の質問は、「結婚後すぐに渡米・別居や、妊娠後の単身アメリカ生活や出産など、家族や周りの反対はなかったのですか?」でした。

その方は、自分がこんな風にやってみたいと挑戦を内心考えても、周りの意見や反対があると、それを乗り越えるのがとても大変なのではないかと感じられたようでした。

確かに私も、「そんな自由な奥さん、なかなかいないよ」「よく結婚生活続いてるね」「旦那さんが我慢しているんだね」なんてことをサラッと周囲から言われることがあります。

ただ、家族は至極納得してくれていて、止められたことや反対されたことは一度もありません。なぜなら、私の目的が明確だからです。

海外でキャリアをスタートさせられるチャンスはそう簡単に得られるものではありません。その機会の重要性やそこで得たい能力、考えうる限りの結婚生活プランを夫に説明したところ、納得してくれました。

出産に関しても、子供がアメリカ国籍を取得することで人生のグローバル化が一気に促進されます。

アメリカ国籍なんて、そう簡単に出生後は取得できません。親がどんなに子供を愛しても、アメリカ国籍は降ってきません。

私が数ヶ月の間、ひとりでアメリカ暮らしをすれば、その先の子供の未来に可能性が付与できるわけなので、悩むことでもありませんでした。

どんな目的がそこにあり、それを獲得するためにどんな行動が必要であるかをいかに明確にするかが、自分らしく、自己愛たっぷりに生きていくことを周囲にも認めてもらうコツだと思います。

質問ふたつ目

(c)Shutterstock.com

ふたつ目の質問は、「古瀬さんは自己愛や自分を信じる力が強いと仰っていましたが、人が生きる上ですごく大事な感覚だと思います。

幼少期にどんな教育があったから、こうなれたと思いますか? 現在、子育て中なので気になります」というものです。

幼少期をじっくり振り返ったことはあまりないのですが、私の中に鮮明に残っている両親の態度・印象は「あなたはどうしたいのか? それはなぜなのか?」を常に問われていた気がするんです。

勉強をしろとも、塾へ行けとも、何も言わない両親。ただ、学校生活を送る中で、色んな情報に触れ、自分はどんなことをやってみたいか、感じる瞬間が小学生くらいになるとあるはずです。

その瞬間瞬間で、なぜそんなに学校以外で勉強をしたいのか? なぜピアノを習いたいのか? なぜスイミングスクール行きたいのか? といちいち私の感情を確認されていました

私はその理由を話せれば、親から了承してもらえるので、あれこれと親と会話を持っていた記憶があります。

よって、親に強制されてやっていたことなどひとつもなく、自分の意思で塾やピアノに行っていたので、意思がなくなったら、途中で平気で止めていました。

ピアノが出来ても、自分の望む将来には関係ないと感じ、中学生の時に急にレッスンに行かなくなったことを思い出します。生意気なガキでした。

自分が望むものだけは常に明確

この2つの質問に答えながら、改めて自分自身の特性について考えさせられたのです。

自分が望むものだけは常に明確なので、何をやるにしても、これが目的達成に向かっていることかどうかで行動の有無を判断しています。

メリットがないと感じると一気に手を引く早さも呆れられるほどです。

あなたが日々時間を費やしていること、頭を占領していること、エネルギーを使っていることに、明確な“目的意識”を持っていますか?

パッとその答えが出ない場合、それは本当に人生に必要なことなのかどうか考え直すチャンスです。

先週、今週と、“目的”にフォーカスしたお話でした。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
HP


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