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2022.09.15

体外受精の移植。自然周期とホルモン補充周期、どっちがいい?<30代の不妊治療vol.114>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.114。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、体外受精の移植周期に入ったD3の話。

どんな結末が待っていようとも、これが私の人生【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、流産後に不育症の検査を受けるか夫と話し合った時の話をお届けしました。今回は、体外受精の移植周期に入ったD3の話。

夫は総合病院へ転院直後に精索静脈瘤が見つかりすぐに手術をし、私は体外受精の採卵をして7個の胚盤胞をゲットしたたものの、お休み期間に奇跡の自然妊娠から流産をしてしまうなど、妊活をこじらせまくりな私たち夫婦。

流産後少し間が空いてから、総合病院の不妊外来やリプロダクションセンターへ移植の相談をしに行った時の話をしたいと思います。すでに季節は変わり、紅葉がはじまろうとしていた2020年の秋のことです。

不妊治療の保険適用まで待たなかった理由

保険証提出
(c)Shutterstock.com

世間では、新しく発足した菅義偉内閣が「不妊治療の保険適用」を政策に掲げて大きく話題になっていました。もう少し待てば費用が安くなるかもしれない。だけど、私たちは不妊治療の保険適用を待たずに体外受精の移植へ踏み切ることにしました。

その理由はやはり、早く子どもを授かりたいという気持ちが大きかったからです。すでに40歳を超えている夫と、高齢出産が確定している35歳の私。この年齢が大きく影響しました。

それともう一つは助成金。東京都からの30万円に加え、私たちの住んでいる自治体は所得制限なしでさらに30万円の助成金が出ました。それに保険適用で3割負担になったら、激混みのリプロが更に混んで仕事にもっと影響するのではないかという危惧があったからです。

働かないと不妊治療は続けられないけれど、不妊治療をすると働けない時間が増えて収入が減ってしまう。この厳しいスパイラルは移植周期でもいかんなく発揮されます。

【D3】子宮内膜は3.7ミリ。血液検査とエコー検査の結果…

ふかふかのベッド
(c)Shutterstock.com

リセットがやってきたD3。夫と二人で久しぶりにリプロ通院です。するといきなり3時間待ち。待合室は混みあいすぎていて、座る席すらない状態でした。コロナが少し落ち着いてきた時期でもあったので、患者が一気に増えたという印象です。

私の移植周期の担当は、この病院に転院してきた時に最初に診てくれた女医のT先生。診察室へ入るとカルテを見ながら「お久しぶりですね、大変でしたね」と変わらぬ優しいトーンで話しかけてくれながら、血液検査とエコー検査の説明をしてくれました。

医師「血液検査の結果、すでにエストロゲンは下がっていますし、卵巣や子宮の状態も問題ありません。今、生理3日目ということで、自然周期かホルモン周期かどっちで移植するかを決めなければならないのですが、どうしましょうか」

そう言って、スケジュール表を見せてくれました。

「自然周期とホルモン周期って何ですか?」

医師「体外受精は、胚日齢と子宮内膜の日齢に合わせて移植する必要があるの」

胚日齢? 子宮内膜の日齢? またわからない言葉が出てきてちんぷんかんぷん。そこもT先生は詳しく教えてくれました。

医師「採卵後受精させた胚を子宮に戻すのが体外受精の移植なんだけど、クロサワさんの受精卵は胚盤胞(受精後5日ないし6日目の胚)だから、胚を受け入れる子宮内膜の状態も気にする必要があるの。さっきのエコーだとクロサワさんの今日の子宮内膜は3.7mmだったけれど、移植する時の目標としては7~9mm以上あるといいかな」

昔、保健体育で子宮内膜を「ふかふかのベッド」と例えて、受精卵をお迎えして着床するまでの説明を受けたことを思い出しました。さらにT先生の説明は続きます。

医師「ホルモン周期での移植は、胚と内膜時期を一致させるためにホルモン剤を使って内膜を調整するので、スケジュールを立てやすいというメリットがあります。でも、妊娠維持に必要なエストロゲンやプロゲステロンを自力で出せないので、妊娠判定後も黄体補充が必要となります。自然周期だと、移植は排卵日が基準になります。そこから移植日が決定するので、排卵や子宮内膜の状態を確認するために通院回数が多くなるから、直前まで移植スケジュールが立てづらいのですが、妊娠の維持に必要なホルモンを自力で分泌できるから、移植後の黄体補充は比較的短くて済む。あとメリットとしては薬代もホルモン周期より安くなります」

難しくて完璧に理解はできなかったけれど、移植にあたっては、とにかく子宮内膜の厚みがすごく大事なんだなと思いました。

「私って子宮内膜が薄かったことってあるんですか?」

医師「ないですね。子宮内膜の厚さが薄いと指摘されていることは今までないです」

「自然周期とホルモン周期ってどっちがいいんですか?」

医師「う~ん、単純に比較して妊娠確率が変わるものではないです。体質次第」

「そしたら採卵の時に、先生方に全てお任せしておすすめの方法でうまくいったから、今回もお任せしていいですか。自分ではよくわからなすぎて。移植期間中はいつでも休みをとれるようにしてあるので、ホルモン周期で副作用が出ても頑張るし、自然周期で通院頻度が増えても大丈夫なように準備しています」

医師「いいですよ。そしたら、クロサワさんは排卵もだいたい予測可能ですし、子宮内膜の厚みにも問題がないですから、自然周期でいきましょう」

…! 内心、ちょっとびっくりしました。私は採卵の時のホルモン剤を思い出していて、“また薬をたくさん使って確実に調整するのかな、副作用とかキツそうだけど頑張るしかないな”と覚悟をしていたからです。自然周期で薬ナシということになり、次の通院も「D12~13あたりで予約はいれておきますが、排卵しそうになったら病院に来てください」というぼんやりした感じのスケジュールになりました。

仕事の休みの取りやすさ、取りにくさによっては、そもそもここで自然周期という選択肢が消えてしまうケースもあるかもしれません。本当に不妊治療と仕事の両立って難しすぎますよね。

そしてこの後、移植日を最終決定するまでの間も、検査を重ねながら医師が慎重に判断をしてくれました。ただ医療機関によっては定休日やGW、年末年始やお盆などの大型連休にぶつかってしまうと、ベストなタイミングでの検査や移植ができないケースもあるようです。移植は着床のために慎重に決める必要があるため、患者のスケジュールがどのくらい優先されるのかも事前に聞いておくといいかもしれません。

というわけで、次回は排卵の予兆がみえたD11に予定を前倒しして診察にいった様子についてお話しようと思います。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

※この記事は2020年の内容です。最新情報は厚生労働省HPをご確認ください。

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クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。


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