ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#115>
前回記事:『「私の母親と同居して欲しい」結婚の条件、どのタイミングで伝えるべき?』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
30代半ばのOLです。今の仕事に大きな不満があるわけではないのですが、体力的にハードで一生は続けられないと感じ独立を考えています。もっと生き生きと働きたい、好きなことを仕事にしたいと思うのですが、自分のやりたいこと・向いていることがわからず一歩を踏み出せません。最近家を購入したので年収を下げるわけにもいかず、保身に走っているところもあります。「好き」を仕事にするために、私は何から始めたらいいでしょうか。
年収・キャリアを下げる転職は慎重になって正解
転職を躊躇していることを、相談者さんは「一歩を踏み出せない」とか「保身に走ってしまっている」と否定的におっしゃっていますが、至極まっとうな判断だと思います。
「好き」を仕事にして輝きたい。―― それはもちろん素晴らしいビジョンですが、現実問題としてお金は大事。せっかく築いてきたキャリアや年収を下げる選択はお勧めしません。キャリアも年収も一度下げてしまったら最後、元に戻すのは困難だからです。
しかも相談者さんは持ち家を購入されたんですよね。決して安くないローンを支払っているなら尚更シビアに検討するべきす。
今の仕事に大きな不満があるわけではないなら、転職を急がなくても良いのでは?
まずは現職に籍を置いたままできることからスタートし、最低でも同レベルの収入を稼げる目処をつけてから新天地に進んではどうでしょうか。
「好き」は、いきなり仕事にならない
好きなことを仕事にして、生き生きと輝きたい。―― 多くの人が望む話だと思いますが、「好き」はいきなり仕事になりません。
相談者さんが今の仕事でお金を稼げているのは、新卒から地道にキャリアを積み上げ、その分野で一定の実績を上げてきたから(何の実績も残していなくてもお給料をもらえるのは新卒の時だけ)。
仕事にする=お金を稼ぐには、実績と信頼が必要なんです。
つまり、相談者さんがこれからまったく新しいチャレンジをしようとすると、人がお金を支払ってでも仕事をお願いしたいと思ってくれるレベルに到達するまで無給を覚悟しなくてはいけない。…… ですが、ローンを背負っている中そんなリスクはとても負えませんよね。
けれども現職に身を置いたままなら挑戦が可能です。
これだ! というものが見つけられない場合は、すぐには仕事に結びつかない前提で、興味をそそられることに手を出してみたらいいと思います。
まずは行動してみないと続けられるかどうかも向き不向きもわかりませんし、アンテナを張っているからこそ縁もチャンスも掴めるもの。
そうして色々とチャレンジする中で、これなら過去の経験を生かせそうだとか、自分だからこそ提供できる付加価値があるとか、実績と信頼に繋げられるものを探していく。―― これが「好き」を仕事にするためのステップです。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。