口周りが乾燥しやすい原因とは?
角質層が薄いから
医師の成田亜希子先生によると、口周りは皮膚の表層を覆っている角質層が他の部分よりも薄いため乾燥しやすいのだそう。
擦りがちな部位だから
口元はリップメイクを落とす際、クレンジングに力を入れてしまいがちな部分でもあります。また食事でも、口元を拭くなどして擦ってしまいがち。こういった摩擦が、乾燥を引き起こしています。
女医が回答【ニキビができる位置】によって、できる理由は異なる!
マスクによる刺激を受けやすいから
マスクの刺激が口周りの乾燥を引き起こしている可能性も。
たとえばマスクのつけ外し、マスクをつけたままのおしゃべり、サイズの合わないマスクで起こる繊維の擦れ… etc.。これらの摩擦により肌が刺激を受け、乾燥につながってしまいます。
また、マスクの中は群れやすい状態。そのためマスクを外したときに、マスク内部の湿気が急激に蒸発してしまう現象が起きます。このとき肌の水分も一緒に奪われ、乾燥を引き起こしてしまうのです。
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口周りのニキビも乾燥が原因?
口周りの毛穴は乾燥によって詰まりやすくなる
皮脂の多い場所にできやすいニキビですが、比較的皮脂の分泌が少ない口周りにもニキビはできてしまいます。
口周りは皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい部分。乾燥した肌は表層の角質層の構造が乱れ、皮膚が硬くなってしまいます。結果的に毛穴が狭くなったり、乱れた角質層の一部が毛穴を詰まらせてしまったりするのです。
また、乾燥状態が続くと、詰まりやすくなった毛穴内に過剰な皮脂が分泌されます。これが毛穴に詰まりニキビを発症する一因に。
乾燥対策とともに油分・糖分の多い食事を避けることが大事
口周りのニキビは、口元の乾燥対策をする他、加湿器などで湿度を快適に保ったり、油分や糖分の多い食事を避けたりすることが大切。
ニキビは悪化するとなかなか消すことができないクレーター痕を残すこともあるため、早めの対策を行いましょう。
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クレンジングは優しく口周りを最後に
リップメイクをしっかり落とそうとクレンジングで口周りをゴシゴシ擦っているなら、今すぐやめましょう。クレンジングは優しく丁寧に、摩擦が起きないように落とすことが大切。
また、口周りはデリケートな部分。クレンジング剤をなじませるのは最後にしましょう。
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化粧水を口周りに重ねづけする
化粧水を顔全体にぱぱっとつけておわり、という方も多いのではないでしょうか。面積の広い部分になじませたら、口元や目元など細かい部分も指の腹を使ってしっかり丁寧になじませて。
また、乾燥しやすい口元は化粧水を重ねづけするのが有効。再び化粧水を手に取ったら、肌が内側からふっくらし出すまで口元を中心に化粧水を重ねましょう。
繊維による摩擦を起こさないためにも、化粧水はコットンではなく手でつけるのがおすすめ。
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保湿成分たっぷりの美容液を使う
化粧水の後は、保湿美容液を使って口周りを丁寧に保湿して。その際、高い保湿効果が期待できる成分配合の美容液をセレクトしてみて。
おすすめの保湿成分は以下。
・アミノ酸
・ヒアルロン酸
・セラミド、コラーゲン
・多糖類
など
パッケージの成分表前半に、これらの成分が表記されているものを選びましょう。
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クリームでスキンケアを〆る
ベタつきが苦手だからと美容液でスキンケアを終わらせたり、さっぱり系乳液で済ませたりしている方も多いかもしれませんが、肌の自活力が衰え始める30歳以降は、お手入れの最後にクリームを使用することを推奨します。
クリームでは他のパーツにニキビができてしまう、どうしてもベタつきが気になるという場合は、部分使いを。指の腹を使って口周りに丁寧に丁寧に塗り込んでいきましょう。
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乾燥が気になるときはバームでお手入れを
日中、カサつきが気になるときやメイク直しのタイミングなどで、口周りの乾燥をケアすることもお忘れなく。
おすすめはマルチに使用できるリップバーム。荷物が少なく済む上、ポンポンとバームをのせるだけで保湿&ツヤ出しが可能です。