「すみませんでした」の意味とは?
意味
「すみませんでした」は、“すみません”の過去形として使われます。“すみません”は“ごめんなさい”を丁寧に言い換えた言葉で、謝罪の気持ちを意味します。“すみません”は謝罪以外に、人に声をかける時にも使われますが、「すみませんでした」は謝罪の際のみ、使われています。
「すみませんでした」と「すいませんでした」の違いとは?
“すいませんでした”は「すみませんでした」を言いやすくしたものです。そのため、話し言葉としては“すいませんでした”がよく使われます。しかし、メールやLINEで謝罪する場合は、「すみませんでした」が正しい表記となるので気をつけましょう。
「すみませんでした」の言い換え表現
「すみませんでした」は、ビジネスにおいては少しカジュアルさが残る表現です。そのため、相手やその場の状況によって、謝罪のフレーズを使い分ける必要があります。以下では「すみませんでした」以外の謝罪フレーズを、程度の軽い順に5つ紹介しています。後半の2つは、謝罪の程度が重い場合に使える表現ですので、場合によって使い分けるとよいでしょう。
1:大変失礼いたしました
礼儀を欠いた言動や行動をした際に、相手に許しを乞う意味で使われます。例えば、何か物を落としてしまった時や、人間違いをしてしまった時には、「大変失礼いたしました」と使うのがよいでしょう。ただし、一般的にビジネスメールで相手に謝罪するという場合には使われない言葉です。
2:ご迷惑をおかけいたしました
例えば、体調不良で仕事を休み、業務に穴をあけてしまったとしましょう。そんな時、会社やチーム皆に後から謝罪するという場合には、このような表現が適しています。ただしなにが迷惑にあたったのか、明確な説明を先に置いてからこのフレーズを使うようにしましょう。
3:申し訳ございませんでした
こちらは一番シンプルな謝罪の丁寧表現です。皆さんも日頃からよく使うフレーズですよね。ビジネスメールにおいて上司に謝罪する場合は、「すみませんでした」ではなく、「申し訳ございませんでした」を使うのが一般的とされています。
ちなみに、同じ意味で「申し訳ありませんでした」という言葉がありますが、皆さんは普段どちらの表現をよく使っていますか? この2つを比較してみると、「ありません」を丁寧語に活用したのが「ございません」になるため、実は「申し訳ございませんでした」の方が丁寧な言い方になります。
4:謹んでお詫び申し上げます
こちらは目上の人や取引先など、ビジネスシーンで使えるフレーズです。相手に敬いの気持ちを持ちつつ、自らの反省を表し、謝罪を伝える丁寧な言い回しになります。ビジネスメールでも使えるのでぜひ覚えておきましょう。表記する際には、「謹んで」を「慎んで」と間違えないように気をつけてくださいね。
5:猛省しております
「猛省(もうせい)」とは、激しく反省している様子を表しています。大きなミスをしてしまった時、もう2度とこのようなことはしない、という意味で謝罪フレーズとして使われます。軽度のミスでこの言葉を使ってしまうと、かえって大げさに聞こえてしまうため、程度が重い時に使うようにしましょう。
使い方を例文でチェック
「すみませんでした」の言い換え表現について解説しました。ビジネスメールにおいてはあまり使われないこのフレーズ。では、「すみませんでした」はどのような時に使われるのでしょうか。
1:「ありがとうございました」という意味で
例えば、「わざわざ家まで送っていただいてすみませんでした」というように、感謝の気持ちと同じ意味で使うこともありますよね。ただし、毎回「すみませんでした」を使うと、少し距離を感じてしまうので、できれば「ありがとうございました」と素直に感謝を伝える方がよいでしょう。
2:飲み会や打ち上げなどのラフな場所で
飲み会や打ち上げは、ビジネスとは少し距離を置いて楽しめるいい機会ですよね。そんな時に堅苦しい言葉使いをしていると、接しにくい人に思われてしまいます。ビジネスではない場所で何か謝罪する際には、「すみませんでした」くらいがちょうど良いのではないでしょうか。
「すみませんでした」の英語表現
「すみませんでした」の英語表現には、主に以下の2つが挙げられます。
1:I’m sorry
“I’m sorry”は「すみませんでした」のように、謝罪の程度が少し低い状況で使うフレーズ。“for” “that” “about”を後ろにおくことで、“〜について”という意味になります。また、“very”や“truly”を前に付けることで、“とても”や“心から”というように強調することもできます。
例文としては、「I’m very sorry for my late for the meeting(会議に遅れてしまい、本当にすみませんでした)」などが挙げられます。
2:We/I apologize〜
こちらのほうが、ビジネスではよく使われる表現になります。「謝罪する」や「お詫びする」という意味で、“for”や“that”と合わせて使われることが多いでしょう。さらに謝罪の気持ちを強調したい時には、“sincerely”や“deeply”を使うと、“心から” “深く”という意味になります。
「We sincerely apologize to our customers for inconvenience caused(お客さまにご迷惑をお掛けしていることを心からお詫び申し上げます。)」というような例文が挙げられます。
最後に
「すみませんでした」はフォーマルな謝罪フレーズですが、ビジネスで使う際には、相手との関係性や状況によって使い分ける必要があります。「申し訳ございません」や「お詫び申し上げます」など、目上の人にも使える表現もぜひ覚えておきましょう。
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