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2022.07.18

相手も自分もハッピーでいられる! コーチングは人間関係をより良くするツール

仕事にもプライベートにも役立つ、リーダーシップやコミュニケーションの考え方を紹介する連載、第4回のテーマは、「コーチング」です。今回はコーチングの専門家である後藤千晶さんに、コーチングの魅力を教えてもらいました。企業向けの人材育成サービスに携わる、リクルートマネジメントソリューションズの児玉 結さんの対談です。

リクルートマネジメントソリューションズ 児玉 結

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コーチングと出会って、仕事の行き詰まりの原因がわかった

Q. 後藤さんとコーチングとの出会いについて教えてください。

後藤 私は新卒で金融機関に就職し、その後、今の会社に転職しました。業務の運用フローを整備することが主な仕事でしたが、転職後に大きな壁にぶつかりました。前職時代の経験を生かして、論理的にベストな業務フローを考えたのですが、社内外の関係者からなかなか受け入れてもらえなかったんです。

私は正しいはずなのに、どうして? と悩みました。仕事も進まず、関係者との人間関係もうまくいかず、行き詰まっていたとき、先輩にコーチングの勉強会に誘ってもらったのがコーチングとの出会いです。

Q. コーチングを学んで、何が変わりましたか?

後藤 人に対する見方と、コミュニケーションのとり方が大きく変わったと思います。コーチングでは、相手をよく知ることが基本です。仕事では、データやタスクなどの「コト」に注目しがちですが、コーチングではコトよりもヒトに注目します。目の前の人がどんな人なのかを徹底的に知るためのコミュニケーションを学ぶんです。

そうやって人を見ていくと、一人ひとり、経験も、考え方も、価値観も全く違う。逆に言えば、私が正しいと思っていたことは、私が経験したことを元に私が正しいと信じていたことであって、違う経験や考え方を持っている他人から見ても正しいとは限らない、ということに気づきました。

仕事や人間関係が上手くいっていなかった原因はここにあったのか、と目からウロコでしたね。

(c)Shutterstock.com

すべての人が楽に生きていくために活用できるコミュニケーションツール

Q. コーチングは、どんな場面で役立ちますか? どんな人が学ぶとよいでしょうか?

後藤 「コーチ」というと、一般的には何かを指導する人というイメージをもつ方も多いかもしれないですね。でも私は、コーチングそのものは、すべての人にとって有益なコミュニケーションツールだと思っています。なぜなら、コーチングの考え方を知っていると、周囲の人と良い関係をつくりやすくなるからです。

先ほども話したように、コーチングの基本は相手を深く知ることです。どんな経験をしてきて、どんな感じ方をする人なのか、どんな仕事の進め方が好きで、何を大事にしているのか。そういうことを知っていくと、「こういうふうに関わってみよう」「こういうふうに付き合っていけば楽だな」と、相手に合わせた選択ができるようになります。

Q. それは、仕事の場面だけでなく、プライベートの人間関係でも役立ちそうですね。

後藤 その通りです。気の合う相手とだけ仲良くしていればよかった学生時代までと違い、歳を重ねていくと、いろいろな環境でいろいろな相手と関わらないといけない。そういう中で、「たまたま合う人がいて良かった」という偶然に頼るのではなく、自分から能動的に周りと良い関係性をつくっていくことができると、すごく楽になります。

私自身、コーチングを学ぶ前は、自分の思い通りに動いてくれない相手に「どうして○○してくれないんだろう」とイライラしたり、哀しくなったりすることが多かったんです。コーチングを学んでからは、そういうイライラや落ち込みはなくなりました。この人はこういう人だから、きっとこう進めたいだろう、大事にしたいのはここだろう、ということを知っているので、それを踏まえてコミュニケーションできるからです。

(c)Shutterstock.com

部下や後輩のモチベーションアップにも効果的

Q. 部下や後輩を育てる立場の人にとっても役立ちそうですね。

後藤 もちろんです。部下や後輩に対して「何でこんな簡単なことができないんだろう」「教えているのにどうしてわからないんだろう」と感じる、リーダーや管理職の方の声はよくお聞きします。でも、その部下がどんな人なのか、持っている知識やスキルだけでなく、どんな経験や考え方、価値観の持ち主なのかを知ることで、相手が進めやすい方法を考えたり、受け止めてもらいやすいコミュニケーションを選択できたりできるようになります。

また、部下や後輩のモチベーションを高める点でもコーチングは有効です。私自身も、後輩と定期的に面談をしていますが、その際は業務の指導をするというより、いま仕事で何が起きていて、そこから何を学んだのか、どんなところが成長したのか、という会話をするようにしています。小さなことでもいいんです。ここが成長したね、と確認できると、本人も嬉しいし私も嬉しい。そうやって一緒に喜べる関係性をつくると、部下や後輩と関わること自体が、とても楽しくなります。

(c)Shutterstock.com

明日からの一歩

Q. コーチングを専門的に学んだ人でなくても、明日からすぐに実践できるような方法はありますか?

後藤 誰かのためにというより自分のために役立つ方法として、1. 傾聴、2. 承認の2つの方法を紹介します。

◆1. 傾聴

相手と自分の意見が合わないと感じる場面で、「なんでそう考えるの?」と聞いてみます。

責めるのではなく、話の背景にある想いや意味に焦点をあてて相手の話を聴いてみてください。次に、自分の意見をすぐ返すのではなく「こう想っているように聴こえたんだけど、どう?」と伝えます。

そうすることで相手と意見が合わない理由がわかって、色々なことが調整しやすくなりますよ。

◆2. 承認

コーチングの承認とは、自分が感じた相手の人柄・あり方をそのまま相手に伝えることを指します。

仕事でもプライベートでも、相手の「いいなあと思うところ」を探して、思ったことをそのまま伝えてみてください。日頃から「相手の良いところはどんなところだろう?」という問いを持っておくのがポイント。例えば、仕事のサポートをしてくれている後輩には「ありがとう」に加え、「細かいところまで目を配ってくれて感謝しているよ」など、人柄やあり方についてのちょっとしたメッセージを添えてみてください。相手との関係性がぐっと良くなりますよ。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

これまでの連載

話し手:リクルートマネジメントソリューションズ 後藤千晶

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRDサービス開発部シニアソリューションアーキテクト。金融業界を経て2015年に同社に入社。以来一貫して1on1やエグゼクティブコーチングの企業への導入支援に携わる。2018年、米国CTI認定資格プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)取得。

聞き手:リクルートマネジメントソリューションズ 児玉 結

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRDサービス開発部主任研究員。広告業界などを経て2008年に同社に入り、以来一貫して企業向け研修など人材育成サービスの企画に従事。新入社員~管理職まで、幅広い領域の企業研修の企画を担当。マネジメントやリーダーシップ、学習や成長といったテーマでの調査・研究も行っている。


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