「キョロ充」という言葉、聞いたことはありますか? プライベートが充実している人を「リア充」と言ったり、一人の時間を楽しんでいる人のことを「ソロ充」と呼んだりしますが、「キョロ充」もその中の一つです。
今回は、「キョロ充」の意味や当てはまる人の特徴、性格の直し方などをまとめてみました。もしかしたら自分も「キョロ充」かも? と思う方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「キョロ充」の意味とは?
「キョロ充」とは、いつもグループの中にいて、キョロキョロと周りを気にしている人を指すネット用語です。周囲からイケてる人に思われたいという気持ちからリア充を演じており、学校や職場でもいわゆる階級が上のグループに属していることが多いです。
しかし、友達や恋人が自然と集まってくるリア充とは違い、自分からついていかないと置いてけぼりになってしまうのが「キョロ充」の特徴。基本的にあまり良い意味では使われません。
「キョロ充」の特徴とは?
「キョロ充」には具体的に、どのような特徴があるのでしょうか? 自分自身に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
周囲のことを気にしすぎる
「キョロ充」は、とにかく周囲の目を気にしすぎる性格。友達と話していても自分の意見は二の次で、人の顔色を伺いながら話す傾向が。また、ノリが悪い人だと思われたくないという気持ちが強いことから、無理してテンションを上げたり、話題を出しまくっていることも。周囲に気を遣いすぎて、人と会った後はいつもぐったり… なんてこともあるようです。
いつも誰かと一緒にいないと心細い
いつも誰かと一緒にいないと気が済まないのが「キョロ充」の特徴のひとつ。「一人でいると、周囲から寂しい人に思われていそうで嫌だ」というような考えがあるため、とにかく一人でいることを避ける傾向があります。そのため、学校や職場ではわざと派手なグループに入ったり、特に好きでもない異性と付き合っている。なんてことも珍しくありません。
服装はリア充の真似
人一倍人目を気にする「キョロ充」は、周囲から浮くことが何より苦手。そのためメイクやファッションも、仲の良い友達の真似をすることが多い様子。
自分にはこれが似合う、これが着たいという前向きな気持ちではなく、「この服が流行ってるから」「友達が可愛いって言っていたから」という、他人基準で物事を決める癖があるのです。いつでも、万人受けするファッションや無難なものを選びがちなので、あまり人の印象に残らない可能性も。
「キョロ充」の心理とは?
「キョロ充」な人の中には、元から消極的な性格の人もいれば、過去の経験からそのような性格になった人もいます。「キョロ充」になった理由とその心理を紐解いていきましょう。
自分に自信がない
周りの目が気になって仕方ないのは、自分に自信がないことが考えられます。反対に自分に自信があれば、他人にどう思われようと気にしない、しょうがないと思えるはず。「こんなこと言ったら嫌われるのでは?」「仲間外れにされたらどうしよう」と他人のことばかり気にしてしまうのは、それだけ自分に自信が持てていない証拠、とも言えるかもしれません。
自己主張はいけないことだと思っている
自己主張をするのはわがままだ、自分は自己主張してはいけない人間だ、などという認識を持っていると、「キョロ充」になってしまいがちに。その結果自分の気持ちに蓋をしてしまい、他人の意見を優先してしまうのです。ただ、本人にとっては自己主張しないことが当たり前になっているので、他人から指摘されて気づくこともありそう。
過去に傷ついた経験がある
過去に友達から仲間外れされたり、自分の意見を受け入れてもらえなかったなどの経験から、「キョロ充」になってしまう場合もあります。一人になって寂しい思いをしたり、自分の意見を否定され自信を持てなくなってしまうと、なかなか自分らしい振る舞いができなくなってしまうことも確かです。もう傷つきたくないという気持ちから、自分の個性よりも周囲との同調性を優先してしまうのかもしれませんね。
「キョロ充」の直し方
「キョロ充」な人の中には、生きづらさを感じてこんな性格を直したいと考えている人もいるかもしれません。他人の意見に振り回されず、素直な自分らしさを取り戻す、3つの方法を紹介しましょう。
好きなことに没頭してみる
自分のことよりも他人のことを気にしてしまう「キョロ充」さんは、趣味や好きなことをする時間を作るのがおすすめ。手を動かして何かを作ったり、カラオケで大きな声を出して歌ったり、カフェで気になる本を読んでみたり。自己表現をしたり、一人の時間を持つことによって自分の中に軸ができ、他人の目が気にならなくなるでしょう。
自分らしさを優先してみる
「キョロ充」な人の中には、他人のことを優先しすぎて「自分らしさ」ってなんだろう? と思っている人も多いかもしれません。自分らしさを取り戻す訓練として、自分の素直な感情を口に出してみることから始めてみましょう。
ただ一方的に相手の意見を聞くのではなく、「私は○○だと思うけど、あなたはどう?」と聞くことで対等な会話ができるようになるはず。また、「本音を言ったら嫌われそうで怖い」と思う人は、日記に書き出してみることもおすすめです。文字にしてみることで、自分の本心に気づくきっかけになるかもしれませんよ。
居心地の良い場所を見つける
リア充グループに属していても、なんだか心が落ち着かない、会ったあと気分が落ち込んでしまうのは、本当の自分には合っていないからかもしれません。本当はもっと穏やかな性格の人と気が合うはずなのに、交友関係が派手な人と付き合っていると心の中にギャップが生まれ、人付き合いに苦しむこともありそう。
人からどう思われるかは一旦置いておいて、どんな人といると素直な自分でいられるのか、どんな場所に身をおきたいのか考えてみましょう。そこが、自分にとって理想の居場所かもしれませんよ。
最後に
他人の意見に合わせたり、ある程度グループを作って行動することは誰にでもあること。ただし、その場にいることに違和感を覚えたり、本来の自分らしくいられないのなら、環境を変えたり、人との付き合い方を見直してみる必要があるかもしれません。
周りの意見を鵜呑みにせず、自分にとっての心地よさを大切にしていけたら良いですね。
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