朝の口臭をどうにかしたい。原因はなに? どうすればいい?
朝、目覚めた時に自分の口の中の臭いが気になった経験はありますか? 口の嫌な臭いで目覚めがスッキリとしないとき、特に家族や恋人と就寝するときは気になると思います。
実は、朝の寝起き時は、1日の中で最も口臭が強い時間帯なんです。今回は朝の口臭の原因と対処法を紹介します。
朝の口臭の原因は?
朝の口臭の原因のひとつに、唾液の分泌が考えられます。唾液の分泌が少ないと、口臭を発生すると思っていいでしょう。
起きている時の口の中は、唾液によってある程度の細菌を洗い流していますが、睡眠時は唾液量が少なく、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
唾液は、飲食・会話・表情などで口に刺激が加わることで分泌され、口臭が起きにくくなるのですが、夜間のような刺激がないときは、分泌スピードも低下。朝の口臭はこうした過程で生まれるので、ある意味、仕方ないことなんです。
朝の口臭を予防するには?
前述の通り、朝の口臭をゼロにすることはなかなか難しいです。でも、軽減させることはできます。
ポイントは細菌を減らすこと、お口の中を乾燥させないことです。
1. 就寝前の歯磨きは念入りにおこなう
朝の口臭を予防するためには、お口の中の細菌を就寝前に減らしておく必要があります。
歯の1面1面、歯と歯の間、舌の上までしっかりと鏡を見て歯磨きをおこないましょう。
歯磨きだけではお口の6割程度しか磨けていないとされ、歯間ケアと舌のケアは、朝や昼間に時間が取れない人でも、寝る前には必ずおこなっておきたいところ。
2. マウスウォッシュを使用する
歯磨きを念入りにおこなったら、殺菌・抗菌作用のあるマウスウォッシュを使用してみましょう。朝の口臭の軽減に繋がります。
3. 歯科医院の定期健診で歯ブラシでは落ちきれない細菌も落とす
自分のケアだけでは、完璧に磨くことは難しいため、歯科医院に頼ることも考えてよいでしょう。
歯医者では、歯と歯茎の間の溝や付いてしまった歯石なども落とし、きれいにします。より口の中の悪い細菌を減らすことができます。
また、歯周病が進行していることも強い口臭の原因に。歯周病の進行をとめるためにも歯科医院の受診をおすすめします。
4. 口を開けて寝ない
口をあけて寝ると、鼻呼吸よりも唾液が乾いてしまいます。寝ている間にお口が開いてしまうのは無意識なので、市販のいびき防止テープを使用してみてください。
5. 寝る前に水分補給して寝る
唾液は体内の水分から作られています。就寝時は500mlの水分が失われるとも言われ、体内の水分が少なくなると唾液の量も少なくなります。
就寝前には、コップ1杯分程の水分を補給し、体の中の水分量を保ってください。
寝起きの不快な口臭は生活習慣も見直してみて
口臭は口の中だけではなく、生活習慣の乱れも関係しています。規則正しい生活を心がけ、偏りのない食事をすることも考えましょう。
まずは実践できることから試してみてください。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!