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2022.06.18

「PR」=広告ではない? 本来の意味から、就活「自己PR」作成のポイントまで

「PR」とは、「Public Relations(パブリックリレーションズ)」の略。企業などの組織が、一般市民の理解や協力を得てより良い関係を構築するために、事業内容や会社イメージを共有する活動のこと。本来の意味から変化した経緯や、就職活動における「自己PR」の作成ポイントまで、「PR」について簡単に説明します。

「PR」の意味とは?

「PR」という言葉を聞いたことがありますか? おそらくほとんどの人は聞いたことがあるでしょう。では、どのような意味か知っていますか? 「広告」と答える方が多いはず。実際にSNSなどで流れる広告記事に、「PR」と表記されていることもあります。

しかし、実は「PR」は単純な「広告」という意味の言葉ではありません。「PR」はそもそもなんという言葉の略なのか、本来どういう意味を持つのか、なぜ「広告」という印象が強くなってしまったのか。ひとつずつ確認していきましょう。

本来の意味

「PR」とは、「Public Relations(パブリックリレーションズ)」の略。「Promotion(販売促進)」の略ではありません。企業などの組織が、一般市民の理解や協力を得てより良い関係を構築するために、事業内容や会社イメージを共有する活動のことを意味します。

「Public」とは、「公衆」や「大衆」を意味する単語。「Relation」は、「関係」や「つながり」を意味する単語です。つまり、「PR」とは、一般市民とのつながりや関係性を意識した、双方向のイメージを持つ言葉であることがわかります。

「PR」によって、一般市民の理解や協力を得た結果、商品の販売促進など広告的な効果をもたらす可能性はあります。しかし、それは「PR」本来の目的ではないのです。

現代の使われ方

ところが現代では、「PR」という文字を広告上で見かけることが増えました。SNSの投稿でも「#PR」という表記を目にしたことはありませんか? このように、現代では「PR」という言葉は「広告」と同義として使われるようになっています。

医療用語

意味は全く異なりますが、医療においても「PR」という言葉が存在します。混同しないように念のため確認しておきましょう。「PR」とは、がん治療の効果の程度を表す医療用語。「PR」は「Partial Response」の略で、「部分奏功(部分寛解)」を意味します。「完全ではないが、状態が改善した」ことを意味します。

「PR」という言葉の歴史

(c)Shutterstock.com

「PR」という言葉は、いつ生まれ、どのように変化していったのでしょうか? 当初はどのような場面で使われていた言葉だったのか、なぜ「広告」という意味合いが強くなったのか。言葉がたどった歴史を振り返ることで、「PR」が持つ本来のニュアンスをより具体的に確認しましょう。

起源はアメリカ

はじめて「PR」という言葉が使われたのは、19世紀末のアメリカ。当時は、報道機関に対する情報提供や、それを行う業者を意味していました。一般に「PR」という言葉が普及したのは1920年代。

ウィルソン大統領が、アメリカ国民に対して、第一次世界大戦への参戦の意義を説くために設置した委員会のスタッフが「PR」という言葉を使用。また、大恐慌やニューディール政策をきっかけに、企業は世論に対する「PR」活動を重要視するようになったと言われています。

第二次世界大戦後は、資本主義国は大量生産、大量消費の時代となり、企業はマーケティング活動と同様に「PR」活動を重視するようになりました。経営活動を周知する手段として、マスコミ広告、雑誌、映画、ポスターなどを用いた結果、「広報」「広告」のイメージが強まったと考えられます。

日本における「PR」

日本に「PR」という言葉が普及したのは第二次世界大戦後。日本の民主化を進めるため、GHQは行政機関に「PR」活動を導入させました。その後、民間企業においては現在の電通がはじめてその概念を紹介したそうですが、日本では当時から「PR」と「広報」「広告」の概念の混同が続いたそう。

「PR」は日本にとって、海外から持ち込まれた新しい概念という点に加え、略語である上に、アルファベット表記からその意味を推測しづらい点や、当時の大量生産・大量消費という時代が合間って、正しくその意味が浸透しなかったのかもしれません。

当初から意味の混同が起こっていたことに加え、現代ではSNSの普及などにより、広告がより身近になりました。企業が広告に「PR」と表記し、それを一般市民が目にする機会が増えたことで、一層「PR」=「広告」としてのイメージ強まったと考えられます。

「自己PR」とは?

(c)Shutterstock.com

「PR」と聞いて、就職活動における「自己PR」を思い浮かべた人も多いのでは? 自らの実績や長所を紹介する項目です。企業に自分を売り込むというイメージがあるため、「自己PR」の「PR」こそ、「Promotion(販売促進)」の略だと思っていた人も多いかもしれません。

日常生活の中で、自分の長所や実績をアピールする機会は滅多にありませんよね。そのため、突然「自己PR」をしてくださいと言われても、戸惑ってしまう人も多いはず。最後に、「自己PR」の作成ポイントを解説します。

結論から書く

素晴らしい長所を持っていても、それが相手に伝わらなくては、意味がありません。企業の採用担当者は日々多くの履歴書をチェックしていますから、一番伝えたいことは一文目で、簡潔に記載するようにしましょう。伝わりやすいだけでなく、効率的な印象も与えることができます。

具体的な数字を用いる

次に、その長所が実際にどのような実績を生んだのかを書きましょう。実績は、客観的に見ても、その効果が伝わるように書くのがポイント。具体的な数字を用いたり、実際にかけられた言葉を記載することで、その状況を知らない相手にも伝わりやすくなります。

企業でどう活かせるか

最後に、自分の長所は会社においてどのように活かせるのかを伝えます。このとき、事前に企業の求める人材を確認し、求められている経験やスキル、人物像と自分がかけ離れていないか、チェックしておきましょう。

面接

面接では、話が長くなりすぎないよう意識しながら、一番伝えたい点を簡潔に話しましょう。面接官から追加で質問されることも想定して、履歴書に記載していないエピソードや実績を準備しておくのもいいでしょう。

最後に

(c)Shutterstock.com

「広告」の意味だと思われがちだけれど、本来は異なる意味を持つ「PR」について解説しました。言葉の使われ方は、歴史とともに変化します。「PR」活動は今後もますます注目され、重要視されそうですね。社会にどのような変化をもたらしてくれるのでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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