体外受精して胚盤胞になった胚のグレードの内訳【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、採卵7日目に通院して胚盤胞の説明を聞いた話をお届けしました。今回は、胚盤胞になった胚のグレードの内訳を聞いた話。
BBとAC、どっちがいい卵!?
K先生から「凍結胚記録」と書かれた紙を渡されました。
そこには凍結した胚盤胞のグレードが書かれていました。私たちの内訳は4BB、4AC、4BC、3AC、4BC、4AC、4BC。
凍結日から一年後の最初の保管期限が設定されていて、その後も凍結保存を継続する場合には更新の手続きと1個につき約1万円の更新費用がかかることになっているという説明も書いてありました。
医師「胚盤胞が7個あれば、たぶん使い切らないで更新を迎えることになると思います」
「え!?」とびっくりした私の横で、夫は「うまくいくといいですよねー」と余裕の表情。
あとから調べて知ったのですが、30代前半で胚盤胞移植をした場合、30%以上(高いところだと45%くらいのデータを公開しているクリニックもありました)の確率で成功するみたいです。
ただ成功といっても着床しただけなのか、心拍確認ができて妊娠が認められた段階なのか、無事に出産したのか、ゴールの設定がまちまちなので参考程度の比較しかできませんでした。
そして、診察室では胚盤胞のグレードの見方についてK先生からの説明が続きました。
医師「最初の数字は胚盤胞の発育の段階で、初期が1、発育が進んでいくにつれて数字が大きくなります。大事な評価のポイントはそのあとのアルファベットでA、B、Cの三段階評価になり、一番いいのはA、そのあとがB、Cという順になります」
私たちの胚盤胞になった受精卵は、残念ながら「AA」や「AB」はありませんでした。
私「この中だと、一番いい胚盤胞はどれになるんですか?」
医師「BBですね」
私「なるほど、ACよりBBのほうがいいグレードなんですね」
医師「はい」
夫「虎の子のBBだな!」
大事な1個だ! と思いました。客観的に見たら「たった1個、しかもBBで大丈夫なの?」と心配される状況かもしれません。
しかしそもそも何個とれるものなのかわからなかった採卵が9個もとれて、全部受精して、培養し胚盤胞にまでなれたのが7個も残っている。
それだけで、悪い方にばかり考えてしまいがちな私にとっては、ずっと奇跡が続いているような感覚でした。でも、ここでまた一つ疑問が浮かんできたのです。
…今までなんで妊娠しなかったの?
…不妊の原因は何?
次回は、もしかしたら私って着床障害なのではと疑ってしまった話をしたいと思います。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。