【目次】
・湿気が多いと髪の毛が広がりがち
・髪の毛のうねりや広がりの原因
・湿気対策としてできるヘアケアポイント
・雨の日のヘアスタイリングのコツ
・ボサボサ対策のスタイリング剤&応急処置
・最後に
湿気が多いと髪の毛が広がりがち
湿気が多い日は、何かと影響を受けることが多いですが、髪の毛もその一つ。雨の日や蒸し暑い日は、髪が広がったり、うねったりすることが多いですよね。湿気で髪の毛が広がるのは、髪が水分を吸いやすいという性質以外にも、日ごろのダメージが起因していることも。
そこで今回は、湿気対策としてできるヘアケアポイントや、雨の日のスタイリング術を紹介します。湿気に負けないうるツヤ髪を手に入れましょう。
〈POINT〉
・髪のダメージは湿気による広がりの原因に
・美髪を目指したヘアケアが湿気対策の基本
・雨の日はスタイリングをいつもより入念に
髪の毛のうねりや広がりの原因
湿気が多いと、ゴワゴワと広がりなかなかまとまってくれない髪の毛。その原因は、髪のダメージや栄養不足にあるのかもしれません。ここでは、髪がうねる・広がるというトラブルの原因をピックアップ。当てはまる項目がないか、確認していきましょう。
アミノ酸不足
私たちの髪は約80~85%がたんぱく質でできていて、このタンパク質の主成分がアミノ酸。アミノ酸は、美しい髪を目指すうえで、とても大切な成分で、アミノ酸が失われてしまうと、パサつき、指通りの悪さ、髪の切れやすさ、うねりやすさなど、さまざまな髪の不調の原因につながってしまいます。
このアミノ酸は、紫外線やパーマ、ヘアカラーなどで失われてしまいますが、それだけでなく日常の何気ない行動によっても、アミノ酸が流出してしまうことがわかっています。
中でも、以下のチェックリストに当てはまる人は要注意。アミノ酸が特に流出しやすい行為をおこなっていると考えられます。
【チェックリスト】
✔︎1日に2回以上シャンプーすることがある
シャンプーによる摩擦は、アミノ酸流出の原因に。シャンプーは1日1回までを目安にしましょう。
✔︎お風呂上がりは、ゴシゴシと力を入れてタオルで髪を乾かしている
タオルでの摩擦も、アミノ酸流出の要因。吸水性の高いタオルで、髪を抑え込むように水分を吸わせて乾かしましょう。
✔︎髪をいじるクセがある
髪をさわる行為も摩擦につながります。髪をいじるクセのある人は、結ぶなどしてあまり触らないようにしましょう。
✔︎濡れた髪のまま寝てしまうことがある
濡れた髪はとてもデリケートな状態です。そのまま睡眠すると摩擦のダメージが起きやすいため、必ず乾かしましょう。
✔︎睡眠時に寝返りを打つことが多い、または寝相が悪い
寝具との摩擦もアミノ酸の流出につながります。気になる人はナイトキャップをかぶりましょう。
✔︎ヘアカラーをしている
ヘアカラーのような化学処理は、毛髪のアミノ酸流出の大きな要因となります。
✔︎パーマや縮毛矯正している
カラーリングだけでなく、パーマや縮毛矯正も同様に、髪のアミノ酸流出を加速させます。
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強い紫外線ダメージを受けている
頭皮は髪で紫外線から守られていますが、髪は直接紫外線を受けています。
強い紫外線によるダメージはキューティクル剥離や毛髪内部の空洞化にも繋がります。
朝シャンの洗い流し&ドライ不足によるダメージ
朝は時間の限りもあるため、どうしても洗い方やすすぎが、いい加減になりがち。髪の長い女性は特に、シャンプーの洗い残しや、髪を乾かしきれないことがダメージにつながりやすくなります。
髪の栄養不足
聖心美容クリニック 統括院長の鎌倉先生によると、「健康な頭皮と髪を作るには、タンパク質と補酵素となるビタミンC・B・A・E、ミネラル、亜鉛など、髪に必要な栄養をしっかり摂ることが重要」とのこと。
必要以上に引っ張り上げる「まとめ髪」
湿気の多い雨の日や暑い季節は、髪をまとめる機会も増えます。しかし、髪を強く引っ張りすぎることで、毛根やキューティクルを傷つけたり、蒸れやすくなったり、髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
鎌倉先生によると、「目もとの引き上げや輪郭のリフトアップになるからと必要以上にきつく結ぶことは、おすすめしません」とのこと。
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ホルモンバランスの乱れやストレスの影響
髪のトラブルは、パーマやカラーリング、洗いすぎやこすりすぎなどの間違ったケア、紫外線の浴びすぎなどが原因。ホルモンのバランスの乱れ、頭皮の血行不良、ストレス、不規則な生活、過度の喫煙なども影響します。また、毛根が皮脂などで詰まると、必要な栄養が行き渡らなくなり髪にダメージを与えることも。
髪や頭皮を健康に保つには、常に頭を清潔にし、栄養バランスのよい食事を摂って、頭だけでなく全身を健康にすることが大切です。
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湿気対策としてできるヘアケアポイント
湿気による髪の広がりは、髪の毛が水分を吸収しやすいというほかにも、ヘアダメージが大きく起因していることがわかりましたね。そのため、湿気対策としてのヘアケアは、髪を傷つけない丁寧なお手入れというのが基本。どういったケアがよいのか、早速見ていきましょう。
正しく髪を洗う
うねりにくい髪を手に入れるためには、頭皮の皮脂や汚れをしっかりと洗い流し、次に使うアイテムの受け入れ状態をよくすることが大切。美髪へのポイントは、健康な頭皮から毛を洗うのではなく、頭皮を洗う気持ちで洗髪することです。
\How to/
1. シャンプー前にブラッシングのひと手間を
シャワー前にブラッシングをすることで表面についた汚れを落とし、頭皮の角質を浮かせられます。いきなり根元からではなく、まずは毛先のほつれをとかしましょう。その後頭皮の汚れをかき出すようにまんべんなくときます。このひと手間でシャンプーの泡立ちがアップ。
2. 1~2分の〝予洗い〟で地肌の毛穴を開かせる
ぬるま湯で丁寧に地肌を濡らす〝予洗い〟が重要です。分け目を変えて頭皮に直接お湯をかけたり、手のひらにお湯をためてパシャパシャすすいだりします。髪にもまんべんなく十分に水分を含ませましょう。
3. 指のはらを使って〝さすり洗い〟を
シャンプーにお湯を加えてゆるませたら、地肌にまんべんなく塗り伸ばします。その後指のはらを使い、下から上へ小刻みにさするようにしながら丁寧に洗いましょう。力を入れず、爪も立てずに行うとGood!
4. 皮脂は〝もみ出し洗い〟で絞り出して
頭の皮脂腺はTゾーンの3倍ともいわれ、汗をかきやすい上に、髪があるために蒸れやすく汚れが詰まりがちです。頭皮の毛穴にこびりついた汚れは指のはらでしっかりと揉みだすように洗って浮かせましょう。
30歳からはじめる、髪の正しい洗い方|美髪は健康な頭皮から!
正しくトリートメントをなじませる
うねりやハリ・コシ対策には、日々のセルフケアで髪を補修してあげることが大切。正しいセルフトリートメントのやり方を身につけて、ヘアケアアイテムの美髪効果を高めましょう。
\How to/
1. シャンプー後、トリートメントを適量とる
ミディアムヘアで3プッシュが目安。
2. 髪の傷みが気になる毛先からトリートメントを塗布
しっかりと髪の内部までなじませるぐらいの気持ちで。
3. 目の粗いコームでとかして全体になじませた後、根元あたりから毛束をギュッと握る
毛先に向かって少しずつずらしながらトリートメントをもみ込んでいく。
4. 根元に向かって同様にトリートメントをもみ込む
これを5往復繰り返す。お湯でトリートメントをしっかり洗い流す。
おうちで髪質改善【正しいトリートメントのやり方】でハリ・コシが蘇る
頭皮ケアをする
パサつき、ボリューム不足、抜け毛などの髪のエイジングは「頭皮ケア」で解決!
健康な髪は健康な土台から育つので、以下の頭皮ケアを意識することから始めましょう。
1. 週1回のディープクレンジング:毛穴の奥まで汚れをオフして、頭皮をリセットさせることが大事。
2. ブラッシング:汚れが浮くし、リフトアップにもなるので重要。
3. 洗髪:マッサージにもなり、頭のコリをほぐしてくれるので、毎日ちゃんと洗いましょう。
抜け毛、パサつき、ボリューム不足etc.【髪】の悩みを解決する頭皮ケア|大塚真里さんに聞きました!
丁寧なブラッシングをする
ブラシを通すことによって、頭皮から分泌された自らの皮脂を毛先まで行き渡らせ、髪を保護しながら艶をもたらします。頭皮が適度に刺激されて血行がよくなったり、むくみが解消されたりという嬉しい効果も。
頭皮や髪へのダメージが小さく、天然の艶出し作用のある動物毛のブラシを使って、毎日丁寧にブラッシングしましょう。
\How to/
1. 毛先をほぐす
まずは、もつれやすい毛先をやさしくほぐします。いきなりとかすと、力がかかって切れ毛の原因になるので気を付けて。
2. 根元をとかす
毛先がとけたら、襟足から頭頂部、顔周りから頭頂部をとかしましょう。最後に、ブラシが頭皮に軽く当たるようにしてから根元から毛先へとかします。
雨の日のヘアスタイリングのコツ
雨の日は、湿気で髪がうねりやすかったり、ぺったんこになりやすかったりと髪質によっていろいろなトラブルが起きやすいですよね。そんな湿気が多い日の朝は、ドライヤーやスタイリング剤、アレンジなどを上手く使って、いつも以上に入念なスタイリングで対策していきましょう。
ドライヤーでブローをして水分を飛ばし、くせをとる
朝のスタイリングは、寝ぐせをとるところからスタート。水スプレーを吹きかけて全体を手ぐしでブローし、トップは分け目と逆方向から乾かして軽く立ち上げて。
また、湿気の多い雨の日は、髪が濡れていると広がりやすい原因に。しっかりと髪を乾かしておくことを意識しましょう。
滝沢カレンヘア「カレングス」って? 基本のスタイリングを大公開!
前髪も「クセをとる」ことが大切
前髪がある人は特に、生えグセや寝癖がつきやすいので、まずはそこを直すことが大切。
毛先ではなく根元にしっかりと水をつけて濡らし、指で毛の生え際を揺らしながらドライヤーの温風を当てるとあっという間にクセがとれる。
夏ヘアは「透け感」がポイント!【前髪あり派のすき間バング】はこうつくる!
前髪に内側からワックスをつけて束感を出す
雨による湿気で、前髪がうねったり広がったりしやすい人は、前髪にもスタイリング剤を仕込んで、束感を作っておくと崩れにくくなります。
選ぶスタイリング剤は、ウェットな質感が叶うバームワックスなどが使いやすい。
ひとつ結びを、おしゃれっぽくこなれて見せるには…?♡ 滝沢カレンのヘアアレンジ
キープスプレーで動きをつける
前髪をつまみながらキープスプレーを吹きかけると、立体感のある前髪に仕上がる。
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髪が浮きやすい人はウェットヘアで重ために仕上げる
湿気と風で髪の毛がふわふわするという方は、濡れ感のあるオイルやバームを使って、重めなウェットヘアに仕上げるのが◎。雨の日でもヘアスタイルがくずれるのを防げるようになり、ノンストレスに!
髪の広がりを抑えるヘアアレンジでお洒落に仕上げる
梅雨の時期は、「髪が広がる」と悩む女性が急増!
ハチまわり(サイド上部の出っ張っているところ)の髪が膨らんでいると、頭が大きく見えやすいため、ねじりハーフアップなどを使って、広がりを抑制する対処をしましょう。
夜まで崩れない! ロング【髪が広がる】ときの対処法|プロ直伝ヘアアレンジ【Tierra】
ヘアアクセを使った巻かないアレンジで首回りをすっきりと
湿気の多い梅雨時期はふんわりとした巻き髪にしても、ぺたんこになりやすいですよね。そんな時は、髪を巻かずにこなれた雰囲気をだせる、ヘアアクセを使ったアレンジがおすすめです。
例えば、写真のように、低めの位置におだんごをつくり、きれい色のスカーフを巻くことで華やかで大人っぽい雰囲気に仕上がります。おだんごがつくれるレングスであればボブからロングまで対応。首まわりの髪をすっきりまとめられるので暑い日にもぴったり。
梅雨時期は「巻かない」! スカーフを使った【おだんごアレンジ】|プロ直伝ヘア【apish ginZa】
ボサボサ対策のスタイリング剤&応急処置
湿気が多い日は、髪が水分を吸収してボサボサに広がってしまうという悩みが多いのでは? そんな広がりを抑えるためにも、自分の髪に合うスタイリング剤で対策していきましょう。ポーチに忍ばせたい、応急処置ができるお助けアイテムも必見です。
amenimo(アメニモ)|H2O バランスケア ヘアオイル
湿気から髪を守り、クセ・うねりを抑制しながらまとまりやすいつや髪へ導いてくれるヘアオイル。
【髪の湿気対策】広がる・うねる・はねる…爆発ヘア対策は? 梅雨におすすめヘアアレンジ5選
コーセー スティーブンノル ニューヨーク|モイスチュア ダメージケア オイル
パサつき・ゴワつきを解消するマルチ機能のヘアオイル。ドライヤーの熱から守り、UVカット効果も。
ケラスターゼ|ソワン オレオ リラックス
なめらかで素直な艶髪に導く、ベスト&ロングセラーのヘアオイル。洗髪後の濡れた髪になじませてからドライヤーで乾かすと、サラサラに。髪のパサつきや広がりが抑えられる。
これ、な〜んだ? 正解は… 女性の美しさを高めてくれる○○○○○!
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滝沢カレンヘア「カレングス」って? 基本のスタイリングを大公開!
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髪をとかしながらヘアセットできる「ヘアワックス一体型コーム」。コームにヘアワックスがもともとついているから、髪をとかしながら、ウェットヘアに。アホ毛やパサつきも抑えられる。
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最後に
湿度の高い日は、髪のトラブルが発生しやすいですが、その原因は日ごろのヘアダメージが起因していることがわかりました。今回は、そんな湿気と髪の毛の関係、そして広がりにくい髪の毛を手に入れるためのヘアケアポイント&スタイリングのコツを紹介しました。これから訪れる梅雨の季節に備えて、髪の毛もしっかりケアしていきましょう。
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