たんぱく質やビタミンの摂取で育毛促進!
髪が細くなったり、薄毛になったりするのは、加齢による自然現象である程度は仕方がない面も。しかし、外見上気になっている人も多いと思います。
髪のトラブルは、パーマやカラーリング、洗いすぎやこすりすぎなどの間違ったケア、紫外線の浴びすぎなどが原因。ホルモンのバランスの乱れ、頭皮の血行不良、ストレス、不規則な生活、過度の喫煙なども影響します。また、毛根が皮脂などで詰まると、必要な栄養が行き渡らなくなり髪にダメージを与えることも。
髪や頭皮を健康に保つには、常に頭を清潔にし、栄養バランスのよい食事を摂って、頭だけでなく全身を健康にすることが大切。また、毛髪の原料になる成分や育毛を促す作用のある成分が豊富に含まれる食事にすることもポイントです!
毛髪の主成分は、たんぱく質。たんぱく質を充分に摂らないと、丈夫で健康な髪ができません。さらにたんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6、細胞の再生を助けるビタミンB2も同時に必要です。毛細血管の血液を促進させるビタミンE、紫外線やストレスに対抗するビタミンCもしっかり摂りたい栄養素。
具体的には、たんぱく質やビタミンB群が豊富な魚介、肉、卵などを毎食1品摂るとベスト。大豆製品の場合は、納豆やゆで大豆であれば、いずれも同様に多く含まれます。
また間食やデザートには、果物を。果物のなかでも特にビタミンCが多いのは、いちご、キウイフルーツ、かんきつ類など。メロンにも比較的豊富です。
また、メロン、すいか、オレンジなどには健康な毛髪の維持に役立つイノシトールというビタミン様物質も多く含まれます。栄養面からいえば、果物はそのまま食べるのが一番効果的!
さらにこんぶ、わかめ、かんてんなどの海藻に含まれるヨウ素には、たんぱく質などの代謝を高め、皮膚や髪を健康にする働きがあります。必要用は微量であり、摂りすぎると過剰症を起こすので、適度に取り入れるようにしましょう。
逆に、脂質や炭水化物は摂りすぎると皮脂の分泌が増え、毛根を詰まらせる原因になるため注意が必要です。
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からだの不調は、食事で予防・解消できるものもたくさんあります。書籍『からだにおいしい キッチン栄養学』では、この他にも気になる症状に効果的な食べ合わせや調理法が詳しく紹介されています。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
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『からだにおいしい キッチン栄養学』(監修:宗像伸子/高橋書店)
虫歯予防にはカルシウム、貧血には鉄、もの忘れには葉酸など、からだの不調にはそれを予防・解消してくれる栄養素があります。そして、それらの栄養素は食材の組み合わせや調理法次第で効果的に摂れます。本書では、51もの気になる症状の栄養対策と、その栄養素を効率よく摂取する方法を紹介しています。かしこく食べて、健康なからだをつくりましょう。