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2022.05.12

「ロジカル」の意味とは? ビジネスに役立つ思考法やそのメリットを解説

「ロジカル」とは、「論理的な、筋の通った」という意味。論理的に考える思考法は「ロジカルシンキング」と呼ばれ、ビジネスパーソンに必要なスキルです。そこで今回は、「ロジカル」の意味や、「ロジカルシンキング」を身につけるメリット、トレーニング方法などを解説します。

ビジネスシーンで、「ロジカルな思考」「ロジカルな説明」などの言葉を聞いたことはありませんか? 物事を論理的に考えることは「ロジカルシンキング」とも呼ばれ、ビジネスパーソンに必要なスキルとなっています。

「ロジカルシンキング」を身につけると、自分の考えが伝わりやすい・効率的に問題を解決できるようになるため、あらゆる場面で役立ちます。そこで今回は、「ロジカル」の意味や論理的な思考を身につけるメリット、「ロジカルシンキング」のトレーニング方法などを解説します。

「ロジカル」の意味とは?

(c)Shutterstock.com

「ロジカル(logical)」とは、「論理的な」「筋の通った」という意味。「論理・筋道」を表す「ロジック」の形容詞で、ギリシア語の「ロゴス(概念・理論)」が語源です。一般的には、「ロジカルな思考」「ロジカルに考える」というように、物事を整理し、論理的に組み立てて考える場合に使われます。

また、論理的に考える人のことを「ロジカルな人」と呼ぶこともありますね。物事を筋道を立てて考える人や、難しい内容を分かりやすく説明するのが得意な人のことを言います。または、理屈っぽくて冷たい人という印象を持たれることもあるようです。

「ロジカルシンキング」とは?

「ロジカルシンキング」とは、「論理的思考法」のこと。感情や感覚で物事を捉えるのではなく、情報を整理し筋道を立てて考えることで、結論や解決策を導き出す考え方を指します。

「ロジカルシンキング」を身につけることで、優先順位を立てて物事を考え、複雑でわかりにくい内容をわかりやすく説明することができます。物事を論理立てて考える「ロジカルシンキング」は、デキるビジネスパーソンに欠かせないスキルと言えるでしょう。

「ロジカルシンキング」を身につけるメリットとは?

ビジネススキルとして重視される「ロジカルシンキング」ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

(c)Shutterstock.com

1:自分の考えが伝わりやすい

「ロジカルシンキング」を身につけることで、自分の考えが伝わりやすくなるというメリットがあります。例えば、新しいアイディアや企画を思いついたとしても、それをうまく他人に伝えることができなければ、採用されません。しかし、論理的に筋道を立てて、企画の内容や魅力、メリットを説明できれば、自分の考えが伝わりやすくなるでしょう。

2:問題解決能力が上がる

「ロジカル」な思考を身につけることで、問題解決能力が上がります。もし、仕事でトラブルが起きた場合にも、ベストな対処法を導き出し、冷静に対処することができるでしょう。あれこれと迷う時間が減るので、効率的に時間を使うことができます。

「ロジカルシンキング」の手法とは?

「ロジカルシンキング」を身につけるには、まず基本となる手法を押さえておき必要があります。ここでは、代表的な「ピラミッド構造」「フレームワーク思考」について紹介しましょう。

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1:ピラミッド構造

「ピラミッド構造」とは、仮説をトップに置いたピラミッド型の思考法のことです。ロジックを組み立てるアプローチには、頂点から下に向かって下降する「トップダウンアプローチ」と、下から頂点へ上がる「ボトムアップアプローチ」があります。

「トップダウンアプローチ」は、仮説→根拠→事実と論理展開をしていく方法。「ボトムアップアプローチ」は、事実→根拠→仮説へと積み上げていくことで結論を出していく思考法です。

2:フレームワーク思考

「フレームワーク思考」とは、物事を論理的に分析し、深掘りしていく思考法。思考を深掘りしていくために、「ロジックツリー」と呼ばれる手法を使います。基本となる「ロジックツリー」は3種類。1つ目の「WHYツリー」は、なぜそのような問題が起きたのか掘り下げて考えることで原因を突き止める方法。

2つ目の「HOWツリー」は、どうやったら問題解決することができるのか、また解決する問題の優先順位をつける方法。3つ目の「WHATツリー」は、大きな要素を小さな要素に分けることで、漠然としていた問題を細かく分析する方法です。この3つをうまく活用することで、目の前の問題を効率的に解決することができますよ。

「ロジカルシンキング」のトレーニング方法

「ロジカルシンキング」は論理的な考え方や思考法のことなので、日常生活で人と話すときや考える時に意識することで、身につけることができます。具体的なトレーニング方法を見てきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:結論から話す

話を論理立てて説明することが苦手な人は、まず結論から伝える癖をつけましょう。結論から話し始め、その後に理由や根拠、具体例をあげて説明するようにすると、相手も理解しやすくなります。先ほど説明した、ピラミッド構造のトップダウンアプローチを利用したテクニックです。特にビジネスの場面では、論理的で簡潔な説明を求められるため、結論から伝えるよう心がけたいですね。

2:まず仮説を立てる

新しい企画のアイデアや仕事で決断を求められる場面は多々あるもの。そんな時、感情に惑わされたり、頭の中だけで考えているとなかなか正しい選択肢を導き出せません。迷ったときはまず仮説を立てて考えてみましょう。先述したフレームワーク思考を使って、根拠や理由、仮説が通った場合のメリットなどを挙げていくことで、正しい答えを導き出せるはずです。

3:紙に書き出してみる

中には、結論を出すまでに時間がかかってしまうという方もいるのではないでしょうか。効率的に論理的な結論を導き出すためには、紙に書き出す方法がおすすめです。考えたことを文字や図にして書き出すことで、頭の中で漠然とあった感情やアイディアが可視化され、客観的に問題を解決することができるでしょう。

最後に

「ロジカル」とは、「論理的な、筋道の通った」という意味。自分の考えを整理したり、人に分かりやすく伝えることは、ビジネスだけでなく日々の生活にも役立ちます。論理立てて考えることができることで、夢や目標が実現しやすくなったり、人と円滑にコミュニケーションが取れるようになったりするはずです。「ロジカルシンキング」を身につけて、デキるビジネスパーソンを目指しましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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