【目次】
・ホワイトデーのお返しにマシュマロを贈る意味
・ホワイトデーは日本の文化! 起源を解説
・喜ばれるホワイトデーのお返しの選び方3つ
・正しい意味を知ってホワイトデーにマシュマロを贈ろう
ホワイトデーのお返しにマシュマロを贈る意味
ホワイトデーのお返しとしてマシュマロを贈る場合、現在の意味と本来の意味には違いがあります。
・現在の意味|嫌い
・本来の意味|愛を込めてお返しする
贈る相手によって受け取り方が変わる可能性があるため、それぞれどんな意味なのかをきちんと知っておきましょう。ここでは、ホワイトデーのお返しにマシュマロを贈る意味について紹介します。
現在の意味|嫌い
ホワイトデーのお返しとしてマシュマロを贈ると、現在は「嫌い」という意味で受け取られることが多いです。有力とされる説はいくつかあり、一つはマシュマロの食感が関係しています。
マシュマロは軽やかな食感が特徴で、口に入れた途端に溶けていくでしょう。ふんわりと消えてしまう様子がマイナスなイメージにつながり、嫌いという悪い意味が定着したとされます。
または、チョコ入りのマシュマロをお返しとして贈っていたことが由来という説も。「バレンタインデーにもらったチョコ(=相手の気持ち)をマシュマロで包んで返す」という解釈から、「相手の好意を受け取らない」という意味が生まれたとされます。
本来の意味|愛を込めてお返しする
ホワイトデーのお返しとしてマシュマロを贈る本来の意味は、「愛を込めてお返しする」です。詳しくは後述しますが、そもそもバレンタインのお返しをするイベントは、ホワイトデーではなく「マシュマロデー」と呼ばれていました。
マシュマロデーにはチョコ入りのマシュマロを贈るのが定番であり、「バレンタインデーにもらったチョコを、マシュマロ(=相手への愛情)で包んでお返しする」という意味が込められていたのです。現在の意味と本来の意味を比べると、大きな違いがあることがわかるでしょう。
【番外編】マシュマロ以外のお菓子がもつ意味
ホワイトデーにはマシュマロ以外のお菓子を贈ることもあるでしょう。ここでは番外編として、マシュマロ以外のお菓子がもつ意味を紹介します。
キャンディーは口の中で長く残ることから、「好きです」という意味があります。特別な感情を伝えられるため、本命へのお返しとして贈られることが多いです。
クッキーはさまざまな種類があることから、多くの中の一つという意味で「友だちのままでいよう」というメッセージが込められています。そのほか、マカロンには「あなたは特別な人」という意味が、マドレーヌには「もっと親しくなりたい」という意味があります。
ホワイトデーは日本の文化! 起源を解説
実はホワイトデーは日本発祥の文化で、ある和菓子屋さんが広めたイベントです。そもそもホワイトデーという名前ではなく、「マシュマロデー」として世間に知れ渡りました。
ここでは、ホワイトデーの始まりや3月14日に贈る理由などを解説します。マシュマロを贈る意味とあわせて、ホワイトデーやマシュマロデーの起源についても知っておきましょう。
ホワイトデーは有名な和菓子屋さんが広めたもの
ホワイトデーの前身となるマシュマロデーを考案したのは、福岡県で和菓子屋を営む石村萬盛堂です。石村萬盛堂では、博多銘菓として知られる「鶴乃子(つるのこ)」を販売していました。鶴乃子は、マシュマロ生地の中に、風味の良い黄身あんを入れた和洋折衷なお菓子です。
ある日、石村萬盛堂の社長は「男性がバレンタインのお返しをしないのは不公平」という考えに至ります。そこで、ホワイトデーのお返しという意味合いを込め、鶴乃子の技術を用いて製造したマシュマロを世に送り出すことに。現在のホワイトデーのきっかけは、石村萬盛堂の社長の思いやりの心から生まれていたのです。
ホワイトデーの名前の由来は「マシュマロデー」
ホワイトデーの名前の由来は、石村萬盛堂を起源とするマシュマロデーです。当初はマシュマロデーとして広まっていましたが、マシュマロの色が白いことから、ホワイトデーに名称が変更されました。
または、「キャンディの材料である砂糖が白いこと」「ホワイトが純愛や清純をイメージさせる色であること」などを由来とする説もあります。
3月14日に贈るのはバレンタインデーが関係している
ホワイトデーが3月14日に定着した理由には、バレンタインデーが関係しています。バレンタインデーの由来とされるバレンタイン司祭は、法に背いて愛を貫こうとしたカップルを救ったことが原因で命を落としました。
バレンタイン司祭が亡くなったとされるのは、269年2月14日です。そして、この1ヵ月後にカップルが改めて愛を誓い合ったという話から、3月14日をホワイトデーにしたという説があります。
そのほか、菓子業界にとって3月中旬が閑散期であったこともホワイトデーの日付に関係しているといわれています。
ホワイトデーの起源は他にもある
ホワイトデーの起源とされる説は、石村萬盛堂のエピソードだけではありません。例えば、お菓子メーカーの不二家が始めた「リターン・バレンタイン」を由来とする説があります。不二家は他の会社とコラボして「メルシーバレンタインキャンペーン」も実施し、お返しにマシュマロやキャンディを贈ることを広めました。
あるいは、全国飴菓子業協同組合が3月14日を「キャンディを贈る日」と定め、お返しにキャンディを贈ることを提案したのが由来ともいわれます。
喜ばれるホワイトデーのお返しの選び方3つ
ホワイトデーのお返しを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 見た目やフレーバー、サイズにこだわる
2. 有名店や専門店の商品を贈る
3. 賞味期限や保存方法をチェックする
なお、お返しの一般的な相場は、個別に贈る場合は1,000〜5,000円、複数人にまとめて贈る場合は1人あたり数百円です。選び方のポイントや相場を理解し、相手に喜ばれるお菓子を贈りましょう。マシュマロはもちろん、その他のお菓子を贈る際にも参考にしてください。
1. 見た目やフレーバー、サイズにこだわる
ホワイトデーに贈るお菓子を選ぶときは、お菓子の見た目やフレーバー、サイズにこだわるのがおすすめです。パッケージのデザインは意外と見られるポイントのため、目を惹くものを選ぶといいでしょう。
甘い物が苦手な人にはビターなお菓子、お酒好きな人にはお酒入りのお菓子など、贈る相手の好みに配慮することも大切です。また、職場の人にまとめて贈る場合は個包装で食べ切りサイズのものを渡すなど、シーンに合わせたお菓子選びをしましょう。
2. 有名店や専門店の商品を贈る
ホワイトデーのお返し選びに迷ったら、有名店や専門店のお菓子を贈るのがおすすめです。ブランドものは喜ばれやすいため、お菓子のチョイスに自信がなくても失敗が少ないでしょう。高級すぎるものを贈る必要がありませんが、ある程度の知名度があるブランドを選ぶのが無難です。
また、ホワイトデーにはシーズン限定のお菓子やイベント用ラッピングの商品が登場することも。喜ばれるお返しを贈りたいなら、ホワイトデーならではの特別感があるものを選ぶのがポイントです。
3. 賞味期限や保存方法をチェックする
ホワイトデーのお返しを考えるときは、賞味期限や保存方法もチェックしましょう。せっかくお菓子を贈っても、食べられる期限が短いものや保存が難しいものは喜ばれにくいです。
基本的に、水分が少ないお菓子や火を通しているお菓子は日持ちしやすいのでおすすめです。また、常温で保存できるものは冷蔵庫のスペースを取らないため、相手にとって受け取りやすいでしょう。冷蔵庫がない職場や、冷蔵庫のスペースが限られる一人暮らしの人に贈る際にも適しています。
正しい意味を知ってホワイトデーにマシュマロを贈ろう
ホワイトデーに贈るマシュマロは「嫌い」という意味で受け取られがちですが、本来の意味は「愛を込めてお返しする」という愛情深いものです。
有名な和菓子屋さんが発案したとされるマシュマロデーに由来しており、元々は「バレンタインのチョコ(=相手の気持ち)をマシュマロ(=自らの優しさ)で包む」という意味が込められていました。
なお、ホワイトデーにはほかにも起源とされる説が多く、不二家の「リターン・バレンタイン」や「メルシーバレンタインキャンペーン」、全国飴菓子業協同組合の「キャンディを贈る日」など諸説あります。
マシュマロがもつ本当の意味を理解したうえで、ホワイトデーにマシュマロを贈ってみてください。
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