「古老肉」はどんな料理?
中華料理屋さんに行くと、メニューには難しい漢字がずらり…。頼んでみてから「この料理だったのか!」と気がつくことも。
今回はそんな読み方が難しい中華料理の中から、「古老肉」を紹介します。何の料理かわかりますか?
答えは「酢豚」
古老肉はいわゆる「酢豚」のことなんです! “クゥラオロー”のように発音します。
中国で昔、熟成が進んでしまった豚肉を美味しく食べようと味付けをしたことから生まれた料理で、傷んだ肉を使っていることがわかるように「古老肉」と名付けられたのだとか。「糖醋肉塊(タンツゥロウカイ)」と呼ばれる場合もあります。
ところで酢豚といえば、「パイナップル問題」がありますね。日本では好き嫌いが分かれますが、本場中国ではやはり酢豚にパイナップルを入れることが多いようです。
起源は諸説ありますが、清の時代に中国を訪れた欧米人に対して高級感をアピールするために入れたことがきっかけだと言われています。パイナップルは当時、ひとつ約90万円もしたのだとか… 超高級食材だったんですね!
パイナップルを入れる理由は、さっぱりとした味になるだけでなく、お肉を柔らかくする作用もあり、「酢豚にパイナップル」はメリットもあるのです。食わず嫌いをしていた人は、ぜひ一度試してみて。
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いかがでしたか? 中華料理屋さんでメニューをスラスラと読めたらかっこいいですよね。なぜその漢字が使われているのか、由来を調べてみるのも楽しいかもしれません!