オーラルケアをしても中々改善しないお口のにおい… 菌が問題かも?
菌ケア専門家であり、総合的な菌ケアサービスを展開する、株式会社KINSの代表取締役・下川穣さんの著書「腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる」が発売中。
今回は、書籍内で取り上げられている、口臭と菌の関係について教えていただきました。
前回記事▶︎菌ケアで睡眠改善
▲『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる(幻冬舎)』¥1,540(税込)
口臭の原因とは?
口臭というと歯磨きや、デンタルリンスなどで解決しようとしていますが、もちろんそれも大切ですが、根本的解決になっていないません。口臭の根本の原因に関わっているのは菌の存在です。口腔内の細菌が乱れると口臭や口腔内の病気に繋がることがわかっています。
口臭ケアの5つの方法
今回、口臭をケアする5つの方法について紹介したいと思います。
◆1. プロバイオティクス(発酵食品など)
プロバイオティクスとは有用な生きた菌のこと。口臭は腸内環境が関係している場合もあり、表面的なケアだけでは不十分。腸内環境から良い状態に保つために、発酵食品などで良い菌を取り入れていきましょう。
◆2. 緑茶
緑茶は抗菌作用を持っています。緑茶に含まれるポリフェノールが口臭を発生させる菌の活動を妨ぐことができ、臭い物質の産生を抑えてくれることがわかっています。
◆3. オイルプリング
オイルプリングとは、伝統的なインドの民間療法で、簡単に言うと「オイルによるうがい」です。
ごま油を使用し、10日間のオイルプリングの効果についての研究がおこなわれました。その結果、プラーク指数の低下、歯肉炎の改善、口腔内細菌の菌バランスの改善が見られたそうです。オイルのもつ抗菌作用が関連していて、口臭の原因となる菌を洗い流してくれる。そうすることで、口臭の改善が期待できるようです!
◆4. 食物繊維たっぷりの食事
食物繊維たっぷりの食事は、食事の際の噛む回数が多くなります。咀嚼の回数が多くなれば、その分唾液の分泌が多くなり、口臭の改善が期待できます。しかも、食物繊維が豊富な食材は腸内細菌のエサとなるため、菌ケア的にみても最高の食材です!
◆5. 丁寧にブラッシング
歯磨きは口臭ケアの基本! ただし、強い界面活性剤の入った歯磨き粉などは口腔内フローラにとって負担になることも。
歯磨き粉選びのポイントはこちら。
・フッ素
・界面活性剤
・エタノールがフリーであること!
これらが菌に優しいのです!
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これらの5つの方法から、1つではなく組み合わせて取り入れることが大切。口臭が気になる方は意識して生活してみてくださいね。
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教えてくれたのは… 菌ケア専門家 下川 穣
1985年4月1日生まれ 福岡県北九州市小倉出身。
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。
Instagram:@yutaka411985/@yourkins_official