【目次】
・【ナッツ類】のパワーを解説
・【アーモンド】特に注目度の高いナッツ
【ナッツ類】のパワーを解説
【1】コンビニでも手軽に買える
ちょっぴり口さみしいときに立ち寄ったコンビニ。ダイエット中なら、歯ごたえも栄養もある「ナッツ」のおやつがおすすめです。ナッツには良質な脂肪やミネラルがたっぷり含まれるほか、老化の原因となる活性酸素を除去する「抗酸化作用」のあるビタミンEなども含まれています。
【2】パサパサ便秘タイプに
国際中医薬膳師・漢方アドバイザーの大木さと子さんは、以下のような便秘に対してもナッツ類が効果的と教えてくれました。
≪便秘タイプ≫
・便に水気がなくコロコロしている
・顔色の赤みが少ない
・めまいやふらつきがある
上記のような“パサパサ便秘タイプ”の場合は、ナッツ類やハチミツなどの血の気を補う食材や腸を潤す食材を摂取するのがおすすめです。
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【3】PCやスマホ操作が多い人に
教えてくれたのは… 林田康隆先生
[眼科専門医。「医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾」理事長]
デジタルデバイスとの接触機会が増えることで懸念されているのが、ブルーライトによる悪影響。「睡眠ホルモン」の分泌が抑制されて不眠症になったり、日中の集中力や仕事の生産性低下にも繋がることも。
ウォルナッツなどのナッツ類には、「睡眠ホルモン」と言われるメラトニンが多く含まれています。気になる人は、摂取するようにしましょう。
【4】冷えが気になる人に“朝ピー”
出典:香川靖雄氏ら『時間栄養学 時計遺伝子と食事のリズム』
体温を上げるために、朝ピーナッツを食べる習慣「朝ピー」がおすすめ。ピーナッツの脂質が血管を拡げることで、体温が0.8℃程度上がるというデータがあります。しかも、脂質による体温上昇は、すぐに下がることなく、その状態を長くキープしてくれます。

また、体内の活性酸素が一番増えるのが正午であるため、その前に抗酸化物質たっぷりのピーナッツを食べておくことは、酸化予防にもつながります。
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【5】妊活女性におすすめ
妊娠に効果的であるとされる代表的な栄養素の一つ「ビタミンE」。妊活にどのような効果をもたらすのでしょうか?
教えてくれたのは… 杉山力一先生
[杉山産婦人科グループ3院の理事長。医学博士]
ナッツ類に多く含まれているビタミンEには、高い抗酸化作用があり「卵子の状態を良くする」ことができると言われ、ほかにも女性ホルモンを調節したり、子宮内膜や卵巣の状態を良くしたりするとも考えられています。
【6】どうしても甘いものが食べたいときに
教えてくれたのは… 日比野佐和子先生
[医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾(東京都港区)統括院長。42歳の時(ダイエットに成功した頃)の体重をキープ中]
私は間食にチョコを食べたくなったらガマンしません。「食べてはいけない」という禁止事項がストレスになってしまうからです。そんなときは、食べ方を工夫するのがおすすめ。

チョコなどの甘いものは、ナッツを食べてから30分後くらいに食べます。これは、血糖値が急激に上がることを避けるため。空腹時に甘いものだけを食べると太りやすくなるのです。ただし、食べすぎには注意しましょう。
【アーモンド】特に注目度の高いナッツ
【1】ダイエット中の女性に
教えてくれたのは… 井上浩義 先生
[医学博士。理学博士。慶應義塾大学医学部科学教室教授]
≪アーモンドがダイエットにおすすめの理由≫
・食物繊維が豊富で腹持ちがいい
・腸のぜん動運動を促して便通の改善をサポート
・自然に咀嚼が増えて満腹感アップ
・良質な脂質が脳に本能的な喜びを与える
・血行促進で基礎代謝が上がる
・ホルモンバランスが整い太りにくい体に
アーモンドのビタミンE含有量は、全食品中でもトップクラス。血行促進作用など、若々しさを保つためのさまざまな作用が期待できます。
アーモンドは毎日25粒食べるのがおすすめですが、難しければアーモンドミルクでもOK。アーモンドの栄養素をまるごと摂れる上、ヘルシーなのも魅力です。
【2】しっかり眠れない人に

睡眠ホルモン「メラトニン」の材料は「セロトニン」。そして「セロトニン」の材料となるのが、必須アミノ酸「トリプトファン」。しかし、この「トリプトファン」は、人間のカラダではつくることができません。
アーモンドには、必須アミノ酸の「トリプトファン」が豊富に含まれています。「セロトニン」は95%が腸内でつくられているため、腸内環境を整えることも上質睡眠を得るためのポイントに。
\ワンポイントアドバイス/
寝る前にホットアーモンドミルクを摂るのも、安眠におすすめです。
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