まだまだ不思議なことだらけの“日本語”
「日本」の読み方に、なぜ「ニッポン」と「ニホン」の二通りの読み方があるのか、また、「貴社」と「御社」にはどのような違いがあるのか…… など、何気なく使っているけれど、実は意味がわからないものが山ほどある“日本語”。
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』の中から、日本語と漢字にまつわる興味深い話や、正しい知識をご紹介。計8回にわたるプチ連載形式でお届けするので、ぜひ日本語のおもしろさに触れてみて!
前回の記事はこちら>>勘違いしてない? 「天地無用」の意味とは…
「さわりの部分」は最初の部分? それとも……
物語の「さわりの部分」といったらどの部分を想像するでしょうか。
文化庁が実施した『国語に関する世論調査(平成28年度)』によると、半数以上の人が「最初の部分」と間違って理解していることがわかっています。
このように多くの人が勘違いしている「さわりの部分」という言葉ですが、本当の意味は「要点部分」。
つまり、物語の「さわりの部分」と言えば「物語の要点」という意味になるのです!
人気の映画を観に行こうとして、すでにその映画を観た友人に「さわりの部分だけでも教えてよ」なんて質問して、友人から見どころを含めた映画のストーリーを暴露されてしまっては元も子もないですよね。
ちなみに「さわり」の語源は、浄瑠璃の「義太夫節(ぎだゆうぶし)」からきています。「義太夫節」の中に、他のサビ(旋律)を取り入れた部分を「さわり」と呼びました。一番聞かせたい部分を指していたのです。
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今回お届けした内容について詳しく知りたい方は、書籍にて確認を!
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『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
山口謠司 監修/日本文芸社
「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」、「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。
単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!
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